留学ってどんな感じ?リアルな留学の体験談をAPUの学生に聞いてみた!
皆さん、留学と聞いてどのようなイメージを持ちますか?
なんとなく大学生になったら留学に行ってみたいものの、実際にどのような海外生活が待っているのか、どうやって準備していけばいいのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、実際に長期留学を経験された、立命館アジア太平洋大学(APU)の在校生の方々に、現地での経験や留学の魅力を詳しくインタビューさせていただきました!
大学でやりたいことを考える大きなきっかけになり、普段の勉強のモチベーションも上がる内容なので、ぜひ読んでみてください。
このインタビュー記事は、以下の2部構成になっています。
- 前半:留学ってどんな感じ?リアルすぎる留学の体験談をAPUの学生に聞いてみた!(← 今回)
- 後半:留学に行くなら長期が良い?留学に行くための大学選びのコツも紹介!
前半のこの記事では、現地でのリアルな体験談や、留学に行ってみてわかった留学のおすすめポイントが学べます!
(APU4回生の大田さんと渕田さんにお話を伺いました!)
留学に行こうと思ったきっかけ
- よろしくお願いします。自己紹介をお願いします!
大田さん:立命館アジア太平洋大学(APU)国際経営学部4回生の大田です。APUの交換留学プログラムで、ベルギーに1年間留学していました。よろしくお願いします。
渕田さん:同じくアジア太平洋学部4回生の渕田です。APUのダブルディグリープログラム(2つの大学で学位を取れるプログラム)で、アメリカのテキサス州に2年間留学していました。よろしくお願いします。
- お二人が留学に行きたいと思ったきっかけは何だったのですか?
大田さん:私は、高校1年生の時に短期で3ヶ月だけニュージーランドに留学に行ったのですが、そのときに、コミュニケーションとしての英語が全く使えないなと痛感したんです。「ああ、使える英語を勉強しなきゃ」と思いつつ、大学生になったら、もう一回長期で行ってリベンジをしたいと思っていました。
渕田さん:私は生まれが海外で、5歳までアメリカとドイツにいたのですが、そこからはずっと日本で育ちました。日本では、家で日本語で生活していたこともあり、英語が全くできなくなったんです。そこから、海外経験があるとしっかり言えるためにも英語の勉強を頑張ってきたのですが、その力が実際にどれぐらい通用するのかを知るためにも、大学では海外で勉強してみたいと思っていました。
- 大学に入る前から留学に行きたいと思われていたのですね。留学に行くタイミングはどのようにして決めたのですか?
大田さん:APUでは、入学してから1週間ほどのガイダンスで、大学4年間の計画を考える機会があるんです。そこで、3回生の秋から就活をちゃんとやるためには、一番早く行ける2回生の秋から留学に行きたいなと思い、そのためには1回生の秋に留学に申し込む必要があることがわかったので、逆算をし、決めていきました。
渕田さん:私が参加したダブルディグリープログラムは、留学に行くタイミングが決まっていまして、入学前の3月に申し込んで、1回生の後半から留学というスケジュールでした。
- お二人とも、憧れの留学に行くために、1回生のときから行動を起こされていたのですね。大学選びも、留学制度を軸に行っていたのですか?
大田さん:高校生のときに「大学で絶対留学に行きたい」と思っていたので、留学プログラムの充実度・協定先の大学の多さと、そのための英語などの準備ができるかという軸で大学を探し、APUを志望するようになりました。
渕田さん:私は、大学進学を考え始めた中3の頃から、いろんな大学の留学プログラムを調べていたのですが、そのときにダブルディグリープログラムというものがあることを知りました。調べてみると、APU以外にも提供している大学が2つほどあったのですが、APUの雰囲気が一番良さそうだったので、APUに決めました。
留学でこんなことができた!
- では留学に行ってからのお話もお伺いさせてください!どんなことにエネルギーを注いでいましたか?
大田さん:自分は、分類すると3つあるかなと思っています。まず1つ目はフランス語の習得です。留学先のベルギーは公用語が3つあり、私の住んでいたところはフランス語圏だったのですが、もともと挨拶しかできないようなレベルだったので、毎日フランス語でNetflixを見たり、現地の語学学校のようなところに突撃してみたりと、一生懸命勉強しました。その結果、5ヶ月後には生活できるレベルにまで成長でき、最終的にはフランス語の検定試験にも合格しました。
2つ目は学校のビジネスの授業です。留学先で絶対に単位を落とさないぞ!と決めていたので、毎日しっかり予習復習をして、授業にも毎日出ていました。APUの授業は、グループワーク系の授業が多いのですが(前回の記事参照)、留学先の大学では、詰め込み型の授業が多く、テストで100%成績が決まるものが多かったため、またAPUとは違った難しさがありました。
3つめは旅行です。留学中にヨーロッパで10か国以上を回るという目標も定めていたので、時間を見つけては旅行に出かけ、最終的には14か国を回ることができました!
渕田さん:まずは学業面については、いろいろと幅広い授業が取れたという印象があります。APUのアジア太平洋学部では、文化・社会・メディアという社会学の分野を学んでいたのですが、留学先ではそれに国際関係が追加されたような専攻となり、また、コミュニケーション学や社会福祉学といった分野も積極的に学びました。実は、APUに入ってから専攻を決める際に、国際関係と文化・社会・メディアのどちらにするか迷ったのですが、ダブルディグリーの留学先が国際関係を重視していたので、APUでは文化・社会・メディアを専攻することにしました。
また、課外活動にもかなり力を入れて、TAという授業のサポート役を担当したり、現地の高校生向けのキャンパスツアーを行ったり、学生寮の寮長を務めたりと、さまざまな活動を行いました。
実はもともとAPUに入った理由の一つとして、「寮長をやりたい」ということがあったのですが、コロナで留学が1年ずれたために、APUで寮長ができなくなってしまいました。それならアメリカでやるしかないなと思い、手を挙げました。ただ、アメリカでの寮長は思っていたよりも責任が重くて、例えば夜中でも携帯を持っておかないといけなくて、夜中の2時とかでも何かあったら学生から電話が掛かってきますし、医療系のトラブルがあったら駆けつけないといけないんです。その分待遇は良かったのですが、心身ともに大変でした...。
(APUでの寮生活)
留学で得たものとは?
- お二人ともすごく濃密な留学生活を送られていたのですね。留学を振り返ってみて、何を得られたと感じますか?
大田さん:APUではアジア系の国際学生が多く、日本のことが大好きな学生も多いので、留学先では、まだ会ったことのないアフリカとヨーロッパの人たちに触れ、日本の感覚を全く知らない環境に飛び込みたいという思いでベルギーに留学したのですが、実際に行ってみて、さまざまな経験を踏まえて、何よりも「違いを受け入れる大切さ」を学びました。
自分がマイノリティとして飛び込んだので、初めは差別されるんじゃないかという不安もあったのですが、実際に行ってみると、周りが自分のことを「大田彗真」という一人の人間として受け入れてくれて、それが自分の中ですごく楽だなと感じましたし、違いを自然に受け入れる姿勢は今後も大切にしていきたいと思いました。
- 留学先で一人の人間として受け入れてもらうために、大田さん自身が工夫されていたことはありますか?
大田さん:日本の当たり前を押し付けないという点を大切にしました。日本だとこうだよね、これはあり得ないよね、といった判断を押し付けず、いまはヨーロッパにいるんだから、現地の感覚を大事にして話したり行動したりしよう、と意識していました。
また、高校生の子たちにもぜひ伝えたいのですが、こういった生の感覚は、やっぱり行ってみないとわからないと痛感しました。ネットの情報だけだとつかめないことがたくさんあるんですよね。私自身、留学する前は、ヨーロッパ人はみんな一緒だろうと思っていたのですが、実際に行ってみて、いろんな国の方々とお話して、国によって人柄や文化が全く違うと実感しました。自分で機会に飛び込んでみる、という姿勢を大切にしてほしいなと思います。
もちろん、行く前に予想していたものと違うこともたくさん起こるのですが、その想定外をどう楽しむかというところもポイントなのかなと思います。自分も留学前は、ヨーロッパはどこでも綺麗だろう、という固定観念を持っていたのですが、留学先で自分が住んだのが、なんと犯罪発生率トップ5に入る街だったこともあり、綺麗ではない部分もたくさん目にしました。そんな中でも、自分から機会を見つけて飛び込んでいけたのは良かったかなと思います。
- すごくタフな環境だったのですね...!渕田さんはいかがですか?
渕田さん:留学を通じて、興味があるならやってみることが一番大事だと、改めて痛感しました。APUには、飛び込もうと思えばさまざまな機会が転がっていますが、自分から飛び付かないと何もできずに終わってしまう印象で、留学もそれに似た環境だなと思いました。
留学に関しては、お金や言語の面の心配が大きいかと思いますが、探せば探すほど行ける方法はあるんです。例えばお金に関しては、APUのダブルディグリープログラムですと、留学先の大学に学費を払わなくていい仕組みになっているので、学費が抑えられます。生活費は必要ですが、留学用の奨学金やもっと良いものなど、探せばいろいろあるので、本当に行きたいと思うのであれば、もうとにかく調べまくって突き詰めてほしいなと思います。
言語に関しても、現地でちょっとでも通じたり理解できたりすると、すごくやる気が出ます。私が留学したアメリカのテキサス州は、メキシコに近いこともあり、スペイン語しか喋れない人が多い場所でした。現地のレストランで働いていたときに、スペイン語でバーっと話しかけられることもあったのですが、「これはチャンスだ!」と思って頑張ってスペイン語で接客していました。とりあえず現地に行って、少しでもできるようになると、言語を学ぶのが楽しくなるはずです。
学業の面についても、日本で学んだことと同じ内容であっても、周りにいる人が変わる分、留学先ではまた違う角度で学べるので、とても学びになると思います。
- お二人とも、留学に行きたくなるような魅力的なエピソードをたくさんありがとうございます!
はい、今回はここまでです。いかがでしたか?
留学に興味のある方にとっては、大学入学後にどのように計画して、現地でどのようなことを意識して生活すれば有意義に過ごせるのか、具体的に知ることができ、とても良いモデルケースになったのではないでしょうか。
特にまだ留学に興味がない方にとっても、大学に入学した後、何か機会が与えられるのを待つのではなく、自分のやりたいことを自分で探して、積極的に飛び込んでみるという姿勢の大切さが伝わっていたら嬉しいです。
記事の中にも出てきましたが、留学はもちろんのこと、さまざまな環境に飛び込むことができる機会が豊富にあることが、APUのかけがえのない魅力だと痛感しました。
APU自体の紹介は、以前別の記事で出しているので、まだ読んでいない方はぜひこちらも読んでみてくださいね。
次回の記事では、留学に行くのであれば、どれくらいの期間がおすすめなのか、APUにはどのような留学の機会があるのか、さらに深掘りしていこうと思います。
読んでいただき、ありがとうございました〜。