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フジ

塾講師バイトの罠

2025年9月5日

塾講師バイトの罠

どうも、フジです。

今日は「塾講師バイトの罠」というテーマ。

といっても、この記事を読んでいるのは高校生の方ばかり。なので「今すぐ役に立つ」というよりは、「大学生になったらこういうこともあるんだな」と思ってもらえたらいいのかなと。大学生になれば塾講師のバイトは選択肢のひとつとして目の前に出てきますし、「ちょっとやってみたい」と考える人も多いはずです。そのときにふと思い出してもらえれば嬉しいです。

「持っている知識を使うだけ」に慣れてしまう

塾講師バイトは、受験勉強で身につけた知識をそのまま使えるのが大きな魅力です。英語や数学、理科や社会、自分が受験勉強を通して積み重ねてきた知識を、少し整理して説明するだけで仕事になる。準備もそこまで大変ではなく、「すでに自分の中にあるもの」を引き出すだけで済む場面が多いです。

これが危険なんですよね。

社会に出てからは「知らないことを学びながら働く」のが当たり前。右も左もわからない状態で研修を受け、現場で鍛えられ、少しずつできることを増やしていく。そういう時間を経てこそ、一人前の社会人になっていきます。

けれども「持っている知識を使うだけで働く」ことに慣れてしまうと、これをどうしても受け入れにくくなるんです。「知らないことを学びながら働く」ことに抵抗を感じ、社会人としてのスタートラインでつまずいてしまう人が出てきます。これが一つ目の罠です。

「高時給」に慣れてしまう

もうひとつの罠は「お金」に関する感覚です。塾講師の時給は2000円、3000円ということも珍しくなく、学生バイトの中ではトップクラスです。私も中学受験塾で時給3000円をいただいていましたが、これは他のアルバイトとは比べ物にならない額でした。

しかし、社会に出てすぐには、時給換算でこれに相当するほどの収入を得られるはずもありません。新卒のころは知識も経験もゼロに近いので、成果も小さく、時給換算すると1000円以下なんてこともあるでしょう。それが「普通」なんですが、塾講師で高時給に慣れてしまうと、この現実をなかなか受け入れられません。

「こんなに頑張っているのに、大学生バイトのときより稼げないのか」と考えてしまい、心が折れてしまう人もいます。時給だけを基準に物事を考えるクセがつくと、せっかくの社会人としての学びの時間を軽んじてしまうんです。これが二つ目の罠です。

士業に閉じ込められる危険性

さらに厄介なのは、この働き方の延長線上にある職業選択です。

弁護士や公認会計士といった士業は、ある意味で「受験を頑張った人の塾講師」と同じ仕組みで成り立っています。つまり、知識を蓄え、それを必要とする人に提供することでお金を得るという仕組みですね。大学時代に塾講師で成功体験を積んでしまうと「自分にはこういう知識依存型の稼ぎ方が向いている」と思い込み、自然と士業を目指すケースも少なくありません。

もちろん士業を否定するわけではありません。実際に社会的意義も大きく、安定した収入を得られる職業です。ただ、そこにしか道がないと思い込んでしまうのは危険だということです。ビジネスの世界には、ゼロから企画を立てたり、人を巻き込んで大きな成果を出したりと、「知識を超えた部分」で価値を生み出す道もたくさんあります。にもかかわらず、「知識を切り売りして稼ぐ」というスタイルに縛られると、キャリアの幅を自分で狭めてしまうことになりかねません。これが第三の罠です。

コスパ最強だが、“将来の足枷”になる可能性

塾講師バイトは学生にとって間違いなくコスパ最強の仕事です。短期間でお金を稼ぎたいなら、これ以上効率のいいバイトはほとんどありません。しかし同時に、「社会に出るときの足枷」を背負うリスクもあるということは知っておいてほしいのです。

大学時代、お金だけを求めるなら塾講師は最適解。でも、将来のキャリアを見据えるなら、あえて時給の低い仕事で経験を積むという選択肢も検討すべきでしょう。

社会に出てから必ず訪れる“低時給で学ぶ時期”を前倒しで経験できるという意味では、飲食店や接客業のアルバイトのほうがよほど将来に役立つことだってありますし、大学生になったら企業の長期インターンなんかに挑戦してみるのもおすすめです(私は経験がなく後悔しています)。お金の面では微妙でも、社会の中で働く感覚や、人と協力して成果を出す経験は、将来きっと大きな財産になると思います。

私自身、塾講師バイトを長く続けたことで、これら落とし穴にどっぷり浸かってしまった経験があります。だからこそ、これから始めようとする人にはぜひ冷静に考えてもらいたいなあというお話でした。

というわけで今回は以上。

フジ

地方公立高校から東京大学文科2類に現役合格。 アプリokkeのマイページ「コメント•要望」から、 記事内容のリクエストをお待ちしております!

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