7月20日、投開票が行われた第27回参議院議員通常選挙。
このような国政選挙では、投票所での「投票立会人」、開票所での「開票立会人」など、一般市民が担うさまざまなお仕事が存在します。
そこで今回は筆者が実際に従事した「開票立会人」の待遇や仕事内容、そこから得た学びについて詳しくお伝えします。
開票立会人ってそもそも何?
まず初めに開票立会人について簡単に説明をします。
「開票立会人」とは、簡単に言えば開票所で不正が行われていないかを監視する役割を持つ、民主主義を守る上で極めて重要な仕事となっています。
前提として日本の選挙は基本的に不正などは無いはずですが、民主主義の根幹を守るために、一般市民から選ばれた立会人が「票の書き換え」「無効票の不正な扱い」「票の取りこぼし」などがないか、現場でしっかりとチェックしています!
実際に筆者も担当した開票所では、床に落ちていた投票用紙1枚を発見したので、拾いスタッフに渡しました。
こうした役割を担うことで、私自身も民主主義を支える一員になれた気がして、誇りを感じました。
開票立会人になる方法
ではどのようにすれば開票立会人になることが出来るのでしょうか。
これは自治体によって対応が全く異なりますが、筆者が住んでいる市区町村では、選挙管理委員会に開票立会人を「やりたい」と問い合わせたところ、「一般の方には案内していない」とあっさり断られてしまいました(笑)。
そこで私は、知人の国会議員に相談し、アドバイスをいただき、政党の推薦という形で再度申請を行い、無事に開票立会人になることができました!
実際、私が従事した開票所(比例代表)では「自民党」「立憲民主党」「共産党」「NHK党」の推薦で選ばれた人たちが担当していました。
ですので、「やってみたい!」という人は、まず自治体の選管に問い合わせ、それでも無理なら、SNSのDMなどで100%有権者の声を聞いてくれる国会議員は一定数いるので相談してアドバイスを頂くのが一番の近道だと思います。
実際に従事してみて感じたこと
実際に従事してみて強く感じたのは、「不正選挙なんて無理」ということです。
時々SNSや一部メディアで「不正選挙」の話題が出ることもありますが、実際の現場では数十人単位の監視体制が敷かれており、大規模な票のすり替えや捨てる行為などは到底不可能だと強く感じました。
こんなこと、言ったら怒られるかもしれませんが、国政選挙で仮に1~2枚程度の不正が起きたとしても、大規模な選挙では当落に影響することはほぼありません。
そのため日本の選挙に限っては安心して選挙結果を信じていいと思います。
驚いた「無効票」の中身
皆さん「無効票」と聞くと、何も書かれていない白票や誤字脱字のある票を想像するはずです。
しかし実際は違いました。私が確認した無効票のうち、無効票の1/3(開票場全体の票数としては2〜3%)ほどは、同一の謝罪文や文句、皮肉やメッセージなど、まるで手紙のような内容の票でした。
ここでは内容は隠しますが、意思はあるけれど投票としては認められない。そんな票が沢山あったのです。
個人的には、「このフレーズをうまく政党の略称にできたら、国政政党の要件を達成できるのでは」とすら感じました。
気になる報酬と働き方
気になる報酬についてですが、開票立会人の報酬は国政選挙では日額8800円以上とされています!
なお私が勤務した自治体では、約4時間の作業で1万円以上(税引前)が支払われました。
過去に投票立会人を務めたokkeの知人は、ほぼ丸1日拘束されて報酬は1万6500円ほどだったそうなので、時間効率だけ見ても開票立会人はかなり割が良い仕事かもしれません。
まとめ:民主主義を支える体験を、
「開票立会人」という仕事はあまり知られていませんが、日本の選挙の透明性を守るために、欠かせない存在です。
そして、実際にやってみると、民主主義の根底である選挙の現場を学ぶことができ、しかも給与が良いという仕事でもあります。
理論上ではありますが18歳以上で選挙権があり、住民票を置いている地域であれば、誰でも挑戦することができます。
興味のある方は、ぜひ次の国政選挙のタイミングで、自治体や国民の声を聞いている国会議員に問い合わせてみてください!貴重な経験になること間違いなしですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。








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