英語長文は毎日読むべき?
こちらは part1 の記事の続きです。
順番にお読みいただくとわかりやすいかと思います。
プラスアルファで読むべきか?
前回の記事を読んでくれた方は「学校の授業で扱う長文に加えて、毎日別途長文を読む必要があるのか?」と疑問に感じたことでしょう。
私は、その必要はないと思っています。
もし、プラスアルファで長文を読むのなら、わざわざ自分の時間を使ってのことなので、扱うべきは当然志望校の過去問や冠模試(難関大の大学別模試)でしょう。そして、プラスアルファの長文読解の目的は「過去問分析」「(文中の単語を調べることによる)語彙の強化」「自分の志望校レベルの難解な文章の読解練習」って感じでしょうか。この時点で、毎日やらなくてはならない理由は見つからないような気がしますが、それはさておき、私がそれを毎日やる必要がないと思う理由を2点説明します。
1つ目の理由は、優先順位が低いからです。
あなたは、英語の勉強において最も重要なのが、英文法/英単語/英熟語/構文の暗記であるという事実をきちんと認識できているでしょうか。手元にある文法書、単語帳は本当に完璧ですか? 完璧を維持できていますか? これらの”基礎の基礎の基礎の完璧の維持”を差し置いて、長文読解に取り組むというのは明らかに間違っています。プラスアルファの長文読解は、基礎の定着にかける時間を削ってまで取り組むようなものではありませんから、そこの優先順位はきちんと意識すべきでしょう。
加えて、他教科のことも考慮すれば、プラスアルファの長文読解よりも優先順位が高いものは他にも多く存在するような気がします(後述しますが私の場合は古文単語の復習と世界史の勉強がそれ)。
2つ目の理由は、とても時間がかかるからです。
優先順位が低いことに加えて、かなりの時間を要するんですよ。長文を読めば、それに付随する「全文訳との照らし合わせ」「なぜ問題が解けなかったのかの分析」「文章中の気になった単語調べ」などに時間を割く必要があるじゃないですか。この作業、丁寧にやっていれば、学校の授業で扱う長文でだって1時間弱かかるはずなんです(学校の授業で扱う長文は、60分授業の最初の10-15分で読解し、その後授業終了のチャイムまで単語調べ等をしていた)。つまり、プラスアルファで長文を読むなら、最低でも1時間は必要になるということになります。だから、優先順位云々のこともありますし、毎日必ず長文を扱うというのは、時間的になかなかハードルが高いのかなと私は思っています。
以上の2点より、私は、学校の授業で扱う長文を疎かにしていないのであれば、なにも毎日必ずプラスアルファの長文を読む必要はない(というか時間的に厳しい)と思うわけです。
実際私は…
かくいう私は高3の時、なんだかんだほぼ毎日、最低でも2日に1回のペースで、プラスアルファの長文読解を行っていました。英語の基礎の復習はもちろん、古文単語や世界史の勉強など、毎日やると決めていたこと(約4-5時間分)を全てやり終えた、その余った時間でですよ。私の場合、数学の勉強を学校の授業時間内で完結させることができていたからこそ、プラスアルファの長文読解に充てる時間を日々捻出できていたのかなと思います。
いただいていた質問には「(プラスアルファで)長文を読むならどんなものがいいのか?」ともありました。これは前節でも述べた通り、扱うべきは志望校の過去問や冠模試なのかなと思います。私は、東大の過去問(25年分)、東大模試の過去問(駿台/河合/代々木各9年分)から、大問1つをピックアップして取り組むという形で取り組んでいました。時間的に1題が限界でした。
あ、最後に「全文訳との照らし合わせ」「なぜ問題が解けなかったのかの分析」「わからなかった単語調べ」で1時間弱本当にかかるのか、という話だけしておきます。私はしっかり1時間かかっていましたよ。この3つのうち、特に「文章中の気になった単語調べ」に時間がかかるんです。「そんなの、ほんの2-3個の単語を辞書で調べるだけでしょ?」と思っているでしょう。違うんです。ほんの2-3個の単語でもないし、調べるだけでもありません。英単語帳に載っていて見覚えのある単語も、中学生でも知っているような簡単な単語も、気になったものは全て辞書で調べますし、あとで復習できるように単語帳にメモしたり、ノートにまとめたりするんですよ。
ということで、「フジさんは受験生時代”毎日英文を読む”ということを重視していましたか?」という質問に対する回答は以上!ご質問ありがとうございました!









.jpg?fit=clip&w=256&h=145&fm=webp)







