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【文系】東大に現役合格した世界史勉強法 part3


世界史
2023年5月6日

東大に現役合格した世界史勉強法

私は今、ちょうどゴールデンウィークということもあって実家に帰省しています。実家の本棚を見てみると、懐かしいテキストがたくさん。3年前の努力の軌跡がそこにまだ保管されていました。せっかく昔のテキストが手元にあるので、その写真をお見せしながら、私がどのような勉強をして東大に現役合格したのかを紹介したいと思います。世界史編 part3 です!

part1 はこちら
part2 はこちら

各テキストの使い方

まとめノート作り

まとめノートを作るのに使用していたのは以下の4冊のテキストと、東大の過去問、東大模試の過去問、「世界史の窓」というWebサイトになります。

  • 詳説世界史(山川出版社)
  • 世界史用語集(山川出版社)
  • 最新世界史図説タペストリー(帝国書院)
  • 世界史B一問一答【完全版】2nd edition


世界史をまとめようと思ったら、まずはベースが必要ですよね。この頃はこういう状況だった、何年に誰が何をした、何年に何が起こった、といった歴史的な背景や歴史的なイベントを漏れなく並べてみて骨組みを作り、それに、覚えたい全ての情報で無理矢理肉付けをしていくといった感じで、まとめノートが出来上がっていきます。

私は骨組み作りに、学校の授業プリントをこっそり利用していました。「授業プリントに載っているもの=最低限覚えるべき重要事項」という認識だったので、それをベースに、これも覚えておきたいなというイベントを資料集などから引っ張ってきて、骨組みを作っていましたね。

詳説世界史、世界史用語集、世界史B一問一答、「世界史の窓」は主に肉付けの際に使用します。

詳説世界史と「世界史の窓」は、なぜこの人物はこれをしようと思ったのか、なんのためにそれをしたのか、これによってどのような変化が起こったのか、といった部分を把握する際に使いました。これを知っていることで関連情報が増え、暗記がしやすくなるわけです。利用頻度は2:8くらいで「世界史の窓」の方が多かったのですが、教科書もしっかり目を通していました。共通テストなどで直接問われることはないものの、東大の2次試験では記述する機会もあるので、東大を目指すのであればしっかりと見ておく必要があるでしょう。ただ、「世界史の窓」にある情報に関しては、それがどこまで正確なのかはわかりかねるので、怪しい部分は暗記しやすくするためくらいの使い方をするのが良いでしょう。

世界史用語集と世界史B一問一答は、細かい情報をかき集めるのに使っていました。ちょっとマイナーな人物や出来事でも、ここに載っているのなら、出題の可能性がないとは言い切れないわけですから、取りこぼしがないように。世界史用語集は、わからない用語が出てきたときに調べるという使い方をしている人が多かったように思いますが、私は最初のページから舐めるように用語をチェックして、まとめの文章の中に全てを組み込んでいましたね(個人の判断で、これは要らんだろという用語は、たまに除いてたりしますけど)。

最新世界史図説タペストリーは、地図を参照するのに使用していました。
国の興亡が激しい時期などは、その移り変わりをしっかりと把握しておく必要があります。地図をイメージしながら暗記したり復習したりすべき箇所は多々ありますが、その都度わざわざタペストリーを開くのも手間だったので、地図もノートに書き込んでいました。地理の学習では「自分の手を動かして地図を書いてみるといい」なんてことがよく言われていますが、世界史でも同じでしょう。自分で書くことで、より頭に入りやすくなります。


文化史の暗記

文化史の暗記には、世界史B一問一答を使用していました。
文化史だけは、どう頑張っても文章の中に組み込むことはできませんでした!

「清の曹雪芹の作品は?」「紅楼夢」
「紅楼夢といえば?」「曹雪芹」

これができるようにひたすら努力するのが文化史だと思っています。


まとめノートの使い方


まだまとめノートの使い方を説明していませんでしたね。

基本的には、ひたすら文章を読んでいく、という使い方です。暗記したい用語は全て空欄にしてあり、それを適宜補充しながら読み進めます。答えは右側に書いてありますが、これが目に入らないようにしながら文章を読むことは容易なので問題ありません。

「え、じゃあ結局赤シートで隠してやるのと同じことをやるってわけ?」と思った方、いると思います。

やっていることはあまり変わらないような気がしますが、効率は全然違うと思います。
自分の言葉でまとめた文章の中に空欄があるという点、自分で書いたものの中に空欄があるという点、この文章に全てが盛り込まれているという点、(私のノートだと、青色のペンを使っているので赤シートを使うより集中しやすいという点)において、単純な暗記・復習効率は圧倒しているはずですし、何よりこれを作る工程でかなり頭に入るので、そこも大きな差です。

最後、part4 で過去問の使い方を紹介していきます!

この記事の著者

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フジ

地方公立高校から東京大学文科2類に現役合格。 現在経済学部在学中。公認会計士志望。 アプリokkeのマイページ「コメント•要望」から、 記事内容のリクエストをお待ちしております!