歴史の勉強に赤シートは必須か?
歴史の勉強に赤シートは必須か?
どうも、フジです。
タイトルは異なりますが、実質的には昨日の「赤シート不要論」の続きということになっております。今回は、赤シートを使わずに、世界史や日本史をどう勉強するのか…というお話です。
「俺は赤シート派だぜ」という人にも、是非読んでもらいたいなあと思っています。前回の記事で「手元に赤があると集中できないから私は赤シートは使用しなかった」と述べましたが、皆さんの中にも、気がついていないだけで赤によって集中力を削がれてしまっている人、たくさんいるような気がするんですよ。一般的に「赤は集中に向かない色、集中したいなら青色を使え」とも言われていて、赤シートは使わないに越したことはないって説もありますしね。
では本題へ。
諸悪の根源は「赤文字記入済空欄補充」にあり
「歴史の勉強をするんやったら、さすがに赤シートを使わざるを得ないか〜」と思っている人、きっと少なくないはずです。これはひとえに、歴史の教材の多くが空欄補充形式であり、そしてその空欄には既に赤文字が書き込まれているから…でしょうね。
まずは学校配布のプリント。
学校の歴史教師お手製のプリント、私の予想ですけど、どこの学校も空欄補充形式なんじゃないですか。私の学校は空欄補充形式でしたし、私の弟の学校も確かそうだったような。そのプリントの空欄に語句を書き込むよう指示されながら授業が進んでいく、これ、歴史授業のあるあるだと思います。
世界史や日本史の勉強は、おそらくほとんどの高校生が学校の授業を頼っているはずですから、対大学受験歴史学習の軸となるのは、否が応でも学校配布のプリントってことになるわけです。勉強の軸となる教材が空欄補充形式で、加えて授業内でそこに書き込むことを強いられているなんて、もうこれ、赤シートを使わざるを得ませんよね。
確かになあ。自分が高校生だった頃を思い出してみても、やはり周りの友達は皆、学校配布の穴埋めプリントに赤ペンで用語を記入、そしてそれを赤シートで隠して勉強していたような気がします。空欄部分以外の重要語句は、青マーカーで印をつけることで赤シートで隠せるようにして、補足事項は余白に鉛筆で書き込んで。皆それぞれ工夫を凝らして「その授業プリントに赤シートを重ねるだけで世界史の全てを復習できる状態」を作り上げようと頑張っていましたね。
そして、市販の問題集。
私は東進の「世界史B 一問一答 完全版」を持っていましたが、こういった市販の問題集って、基本的な語句以外、つまりやや難易度の高い語句はどれも赤シートを使わないと隠せないような構成になっているんですよね(青マーカーによる印を自らつける必要があるものも…)。
分量が多いが故空欄補充の形式を採らなければ全ての単語を網羅できない(暗記の必要がある語句の全てを一問一答で問うというのは流石に無理がある)という、歴史ならではの事情があるのだとは思いますが、それにしても、空欄補充形式の教材なのに空欄には既に赤文字が書き込まれれているもんだから(プンプン!)って話ですね。暗記すべき箇所が全てまっさらな空欄になっているテキストがあればなぁ…!
あればなぁ…?
ないなら作ればいいじゃないですか!
赤シートを使わない勉強法は2通り!
赤シートを使わない歴史の勉強法は、私が思いつく範囲では2通り。それぞれ紹介しますね。歴史は共通テストだけ、手っ取り早く復習したいという人には前者、歴史の勉強にそれなりの時間を割く余裕がある、二次試験でも歴史を使うという人には後者をおすすめします。
学校配布のプリントを2枚ずつもらえ!
まずは「学校配布のプリントを2枚ずつもらう」です。
1枚は通常通りの書き込み用、そしてもう1枚はまっさらなまま保管して復習用にするってわけですね。空欄ではない部分も修正テープを上から貼り付けるなどして無理やり空欄にしてしまうことは可能だと思いますから、そういった工夫を凝らして、自分だけの復習用プリントを作り上げましょう。
通常の倍の量のプリントを持ち歩くことになってはしまいますが、赤が苦手ならしょうがない。重くても頑張るしかありません。学校の先生も、頑張る生徒のことは応援したいに決まってる!頼めば2枚目も貰えるらはず!
復習用ノートを自分で作れ!
もうひとつのやり方が「復習用ノートを自分で作る」です。いや「復習用ノートを作る」というよりは、「まとめノートを作る際に、復習時に活用できるよう暗記すべき語句を空欄にする」と言ったほうが正確ですね。
「まとめノートを作る」という勉強法、これは世界史や日本史の勉強法の中ではかなり代表的なもので、取り組んでいる人も多いかと思います。膨大な量の情報を自分が把握しやすい形に整理し直すという作業ですから、取り組んで損するはずがありません。まとめ方は人それぞれなので、まとめ方についての話はここではしませんが、とにかく、このまとめノートを作る際に、復習するときのことをちょっとだけ意識してみようっていう。
ちなみに私は、こんな感じで作っていました。
ノートの片側に空欄を含んだ文章、そしてもう片側に空欄に当てはまる語句…という構成ですね。文章を読む際に空欄に当てはまる語句が目に入ってしまうこともないので、全ての語句をきっちり確認していくことができます。自慢じゃないんですけど(いや自慢です)、このノートに書いてある文章、世界史の教科書•資料集•用語集•一問一答などに掲載されている情報全てをかき集める形で自ら練ったもので、ノート約8冊分、作成に約2年かかっています。
写真じゃわかりづらいかなと思って、高校生の時の私が作ったノートを、スキャンしてPDFファイルにしてみました(どうしても見せたい)。世界史の「清(中国史)」ですかね。チラッとでも見てみてもらえると、頑張ってスキャンした甲斐があるってもんです。本記事の1番下に補足資料として貼ってありますので、よろしくお願いします(笑)
というわけで。赤シート関連の記事は、一旦これでおしまいです。長くなりましたが、皆さんの参考になっていれば幸いです!
この記事の補足資料
世界史 まとめノート 作成例
私が高校生の時に作成した「世界史 まとめノート」です。