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赤シート不要論


その他
2025年2月2日

赤シート不要論

どうも、フジです。

今回は「赤シート」を使った勉強について、個人的に思うことを書き綴ってみました。

赤シートって本当に効率いいのか?

赤シートを使って暗記作業や確認作業を行っている人、めちゃくちゃ多いと思います。私が受験生の頃も、周りの人は皆、英単語帳や世界史一問一答なんかとセットで赤シートを持ち歩いていました。

しかし私、この赤シート、実は今まで一度たりとも使用したことがないんですよね。過去に「赤シートを使うならこうやって使ってね」という趣旨の記事を書いているくせに(あくまで”使うなら”という記事だが)。たまたま使う機会がなかったわけではありませんよ。積極的に避けてここまできました。

なぜ?

理由は単純、手元に赤があると集中できないからです。

赤シートって小さいものでもスマホくらいのサイズ感じゃないですか。この「縦15cm × 横7cmの半透明の赤」が常に視界の中にあるのって、正直めっちゃキツいと思いません? 私はこれが本当に耐えられませんでした。赤シートが手元にあるだけで、私の勉強効率は確実に悪くなっていました。だから、初めて赤シートに触れた中学1年生の時に「うわあマジか…めっちゃ赤やんけ…」と驚愕してから今に至るまで、私は赤シートを忌避し続けています。参考書を買えば必ずと言っていいほど赤シートは付属していますが、帯紙と一緒に捨てていたくらいです。

なんで急にこんなにも赤シートを批判しにかかるんだと疑問に感じますよね。以前赤シートについて触れた記事では「私は使ってなかったけど赤シートっていいよね」みたいな雰囲気で、たいしてトゲトゲしくなかったのに…。

私、自分の記事執筆に役立てようと思って、世の中の勉強関連の記事で目に留まったものを、時間が許せば読むようにしているのですが、「この記事の著者は『単語帳等を使って暗記するときは赤シートを使用するのが当たり前だ』と思ってるんだろうなあ」と思うようなことがちょいちょいありまして、そこで、暗記作業の際に「赤シートを使わない」という選択肢がそもそも頭の中に存在しない人、これ意外と多いんじゃないかと思ったわけなんです。私みたく赤で勉強効率を損ねるにもかかわらず、それでも赤シートを使い続けている人に「赤シートを使えば必ず勉強効率が良くなるとは限らんぞ、使わない選択肢もあるぞ」と私は伝えたいのです。だから今回はちょっと当たりが強め。

英単語の勉強をするなら赤シートを使わない方がむしろいい

英単語の勉強をするなら、赤シートで隠さなくたって、隠してるのと同じような勉強は可能ですよ。同じような勉強が可能どころか、むしろ、赤シートを使わない方が効率がいいのでは(色で集中力が…的な話を抜きにしても)と思ったりします。

前回までの記事でターゲット1900に触れていたので、今回も説明のためにターゲット1900を使いますね。例えばsection1の最初のページに載っているconsiderという単語。色まできっちり再現してみました。

consider  |  を見なす : について考える
⠀ ⠀ ⠀⠀ ⠀ ⠀consider A (to be) B「ABとみなす

赤シートを使えば、これの赤文字の部分が消えるわけですか。うーん。どうでしょう。私は、わざわざ赤シートで右側を隠さなくとも、左側のconsiderを凝視して右側部分を間接視野に追いやるか、あるいは、単語帳を折り曲げて右側部分が見えない状態にすれば済む話だなと思うのですが。

え?そんなことをしたら、赤シートでは消えないはずの「について考える」「consider A (to be) B」が見えなくなるじゃないかって? そうですね、それはその通りです。でもそれはむしろ好都合なんですよ。英単語の勉強は「英単語を見た瞬間にその単語の意味を言える」がゴール、したがって今回だと「considerだけを見てその意味を思い出す練習」が必要なわけですが、それを踏まえると、「について考えてみる」や「consider A (to be) B」が見えている状況、これ結構問題アリだとは思いませんか? こんなのはもはや「を見なす」を思い出すことの練習を補助付きでやっているようなもんです。補助付きでの練習を続けていては、いざ本番、補助なしではなかなか「を見なす」を思い出せなくて困っちゃう、そんな結末が透けて見えます。

何かを思い出す練習をする時って、思い出すことを助けてしまうような関連情報は見えてなけりゃ見えてないほどいいに決まっているんです。どうしても補助付きでなきゃ…という状態なのであれば赤シートを使うので良いのかもしれませんが、そういうわけではないのなら、眼下に広がる半透明の赤が気に障るか否かにかかわらず、赤シートを使わない方が良いのではないかと私は思っています。

もっと言うと、considerを見た瞬間に、その意味はもちろん使い方までパッとイメージできる状態が理想なんですよ。赤シートを使えば「consider A (to be) Bっていう使い方があるんだけど、これってどう訳すかわかる?」と尋ねられればその意味が答えられる…という状態にはなるが、considerを見ただけで「considerにはconsider A (to be) Bっていう使い方があるんだけど、これはABとみなすという意味なんだぜ」と言える状態にはなれない、だから赤シートはイマイチだよねって話。considerを見た瞬間に、その意味はもちろん使い方までパッとイメージできる状態を作ろうと思ったら、最後はconsiderだけが見えている状態で勉強しなきゃいかんのです。だから、英単語の勉強を頑張ろうと思ったら、赤シートを使わない方が良いを超えて、脱赤シートが必要と言っても過言ではないのかもしれません。

赤シートなしで歴史の勉強は可能か?

英単語の勉強をするのなら、赤シートは必要ない、むしろない方がいいという話でしたが、世界史や日本史の勉強をするとなるとどうでしょう。私はやはり赤シートなしで完走したのですが、英単語と比べると、赤シートを使わずには厳しいのでは…といった感じもしますね。

私が赤シートを使わず、どのようにして世界史を勉強していたのか、それはまた次回の記事で(明日公開)!

この記事の著者

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フジ

地方公立高校から東京大学文科2類に現役合格。 現在経済学部在学中。公認会計士志望。 アプリokkeのマイページ「コメント•要望」から、 記事内容のリクエストをお待ちしております!