赤シートで隠す勉強法は意味がない?正しい使い方とは
赤シートで隠す勉強法は意味がない?
今回は、赤いセロファンシートで単語を隠して暗記をするという勉強法に関する記事です。
みなさんは暗記をするとき、どのような方法で行っているでしょうか。
英単語や世界史の暗記法は人それぞれ、多種多様にあると思うのですが、中でも多くの人に親しまれているのが「赤シート」を使って暗記をする方法。詳しく述べなくても何のことかは伝わると思います。
この勉強法を多くの人が利用する背景には、その手軽さがあるでしょう。単語帳などには赤シートが付属していることも多々あり、それを用いて赤文字の部分を隠すだけで暗記作業に取り組めるわけです。ですが、その手軽さの裏側には、落とし穴があるんです...!
「赤シート」も使い方が重要
赤シートも上手く使えば、とても活躍してくれるアイテムだとは思います。
そうでなかったら、単語帳の巻末にこんなにも頻繁に付属しているはずがありませんからね。
私は、英単語帳を使用して、英単語を暗記する際に赤シートを使うことに関しては、それほど問題はないんじゃないかなと思います。
結局、英単語を見て、その日本語訳を言えるようになることが目標なわけですから、それが達成できさえすればどんなやり方でもOK。日本語訳を隠す方法の1つとして赤シートがあるというだけです。強いていうのであれば、赤色が集中の妨げになる可能性がある、というくらいでしょうか。私はそれを理由に赤シートは使っておらず、単語帳の英単語の部分にだけ目をやるようにして、その真横にある日本語訳が目に入らないようにして暗記をする...という感じでしたが、ぶっちゃけそれほど差はないように思います。
その一方で、世界史の暗記をする際に赤シートを使っている方は、少し注意が必要です。
英単語帳だけでなく、世界史の1問1答にも赤シートが付属していることが多いせいで、学校で使用している授業プリントや教科書等で暗記をする際にも赤シート
を使用している人をよく見かけます。ここで、赤シートの使い方を間違えてしまうと、かなり効率が悪くなってしまうんですよね。
「赤シート」はアウトプットで使え!
世界史の単語などを暗記する際、初っ端から赤シートに手を伸ばしていませんか?
それ、多分勉強の効率、悪くしちゃってます。
赤シートは確かに手軽ですし、効率がいいようにも見えます。教科書の重要語句を緑のマーカーでなぞれば、赤シートで消せてしまうし、授業プリントの穴埋めを赤ペンで行うことによって、また赤シートで消せてしまう...。ですが、このやり方で暗記を始めてしまうと、「単語」しか覚えることができず、世界史の勉強をする上で最も重要な歴史の流れや背景の暗記が不十分になってしまうのです。もちろん赤シートで消した単語を答える時に、その前後の文章にも目を通すかもしれません。しかし、赤シートを使っている場合、目的意識は赤シートによって消えた部分を答えることが主。前後の文章を読んではいても、記憶に残る可能性はかなり低いと思われます。
では、どのように赤シートを使えばいいのか。
「アウトプット」で使うんです!
赤シートで単語を隠すだけという手軽さは、暗記をし終えて、最後暗記できているか確認をする際に発揮されるべきなのです。前後の文脈も覚え切っていて、最後にテストで書かされることになるであろう単語を覚えることができているかだけ軽く確認しておこうという趣旨で赤シートを用いるのであれば、それは非常に効率がいいでしょう。