【世界史】論述対策ってやるべき?
【世界史】論述対策ってやるべき?
どうも、フジです。
今回は、二次試験の世界史で論述問題が出題される大学を目指している人へ向けた記事です。
二次試験で論述問題が出るんだと相談すれば、多くの人が「ほな秋口ごろから論述対策も頑張らなあかんね」というアドバイスをくれることかと思います。論述問題が出るから論述対策、何もおかしな話ではないような気がしますが、私は思うんですよ。「論述対策ってめちゃくちゃ頑張るようなもんじゃなくないか?」と。
単語をきちんと説明できるか?
まずは「100文字以下の論述問題が出題される」大学を目指している人へ。
100文字にも届かない分量の論述って、ぶっちゃけ「知っている知識を並べたらいつのまにかいい感じの答えができてる」もんなんですよね。これが書けないってことはつまり、知識不足ってことなんです。残念ながら。受験で必要な最低限の知識が身についていないんだと思って、基礎のインプットを頑張ったほうがいいよと、私ならそう声をかけます。
「1問1答は完璧にしたんやけどな…」と思った人、当然「1問1答で単語を覚えただけ」では不十分なんですよ。せめて、単語を見た時にその単語の説明ができる、単語どうしの関係性が説明できるくらいの状態を作らなければ。入試まであと1年もありますから、単語周りのあれこれもセットで覚えるよう心掛けましょう。
ちなみに、「論述問題は100文字以下のもの”しか”出題されない」大学の場合、その論述問題はきっと点数的に重要度が低いことが多いと思います。「知ってさえいればいい感じの答えが書ける」上に、配点もそこまで高くないとなれば、もはやわざわざ論述対策をする必要はないと言い切っても問題ないのかもしれません。
大きな時代の流れや因果関係を説明できるか?
続いて「数百文字レベルの論述問題が出題される」大学を目指している人へ。東大や京大、一橋大くらいかな、あまり詳しくないですが…。
こちらもやはり、はやくから論述対策を頑張る、なんてことはする必要ないのかなと思います。大切なのは基礎のインプット。ひとつのテーマを示された時に、それに関連する情報がどれだけ頭に浮かぶか、結局そこなんですよね。試しに一度チャレンジしてみるといいですよ。きっと多くの人が「数百字も書くことない!」と困るはずです。「どういうふうに情報を整理すればいいのかわからない!」とか「字数オーバーしちゃったときにどの情報を切り捨てればいいのかわからない!」とか、そういう悩みではなくね。
ということでまずは、前節で述べた「単語を見た時にその単語の説明ができる」「単語どうしの関係性が説明できる」のは当然のこととして、もっと大きな”時代の流れ”やもっと大きな”因果関係”を何も見ずにきっちり言えるような状態を目指しましょう。この際、論述対策問題集や過去問の解説を参考にする(※解くのではない)と「こんな切り口もあるのか」「こことここはこういうふうに繋がっていたのか」など、教科書や資料集を読んでいるだけでは気がつかなかった捉え方を知ることができます、おすすめです。
「実際に論述問題を解いて対策をする必要はないのか」って話ですが、正直頑張りすぎるようなものではないと思います。「書きたいことがありすぎて字数オーバーしちゃう」状態になって初めて、論述問題の書き方を学んでいくのでよいでしょう。私自身、論述問題なんて、夏秋の東大模試合計6回と、自分で3~4回くらい、せいぜい10回程度しか書いていませんからね。何十分も書けて論述する暇があったら、少しでもインプットすべきって感じです。
というわけで、今回は以上。
二次試験の世界史で論述問題が出題される大学を目指している人の参考になっていれば幸いです。