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カーボンニュートラルへの道:ブラジル編
皆さん、こんにちは。前回に続き、今回も地域によって異なるカーボンニュートラルへの道のりについてご紹介します。前回は北米のアメリカについてお話しましたが、今回は南米、特にブラジルについて掘り下げていきたいと思います。(前回の記事はこちら)
ブラジルは日本から見てほぼ地球の反対側に位置する国でありながら、日本人移民の歴史も深く、日系人が多く住んでいることで知られています。さらに、日本の自動車メーカーである「トヨタ自動車」にとっても初の海外工場を設立した国として、日本との繋がりは非常に深いです。

(先日閉鎖されたグローバルトヨタ初の海外工場)
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皆さんがよく知っているアマゾン川周辺のジャングル、そしてアマゾン川が流れるこの国は、治安の面ではスラム街が存在するなど課題もありますが、経済は徐々に活性化傾向にあります。特に自動車産業及び自動車文化は、アイルトン・セナのような伝説的なドライバーを輩出した地としても知られ、非常に盛んです。
(マクラーレンホンダで伝説を作った音速の貴公子故アイルトン セナの車両)
(鈴鹿サーキットにて著者が撮影)
ブラジルのカーボンニュートラルへの取り組みで特筆すべきは、地域独自の燃料、バイオエタノールの利用です。サトウキビから作られるこのバイオエタノールは、車のエンジンで燃焼しても、そのサトウキビが成長過程で大気中のCO2を吸収しているため、結果的にカーボンニュートラルな燃料となります。
他の地域がハイブリッド車や電気自動車に注目する中、ブラジルはバイオエタノールの普及によって、独自の方法でカーボンニュートラルを実現しています。このバイオエタノールは、現地では非常に安価に提供されており、多くの車がこの燃料を使用しています。
しかし、この取り組みはサトウキビの栽培に伴う森林伐採を避ける必要があるため、持続可能な方法での生産が求められます。すべての国が単純に真似すれば良い話ではありません。この点においても、ブラジルの取り組みは他の地域や国々にとって学ぶべき重要なポイントが多いと言えるでしょう。
特に、ブラジルの温暖な気候はサトウキビの栽培に適しており、バイオエタノール生産のさらなる可能性を秘めています。カーボンニュートラルを目指す上で、内燃機関車やハイブリッド車といった既存の技術と組み合わせることで、より効果的な戦略が可能になるのです。

(ハイブリッドFFV試作車)
(トヨタ自動車より抜粋)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。もっと詳しく知りたい方は「トヨタイムズ」ご覧ください。
次回は中国について、日本から見て非常に近い国ですが、カーボンニュートラルへの道はどのように進んでいるのでしょうか。その点について深掘りしていきますので、ご期待ください。
















