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小論文対策にも!似ている単語の使い分け


国語
2025年5月21日

こんにちは、ミジカワです。

突然ですがみなさんは、「小論文」「レポート」は得意ですか?

学校の授業はもちろんのこと、大学入試や、ひいては大学に入学したあとでも、「小論文」及び「レポート」の能力は必要不可欠になってきます。

そこで今回は、小論文課題に取り組む上でついつい引っかかりがちな、「似ているけど実は違う単語」の使い分けについて解説していきます!
特によく使う言葉を取り上げていきますので、ぜひ最後までご覧ください!


似ているけど似ている単語

「吉報」「朗報」

この二つの単語、どちらも良い知らせという意味ではあるのですが、実は違いがあるのです。

「吉報」=「他人にとって」良い知らせである。
例文:友達が大学に合格したという吉報が届いた。

「朗報」=「自分にとって」良い知らせである。
例文:友達が私にゲームを貸してくれるという朗報を耳にした。

このように、同じ意味のように感じられる言葉でも、微妙に違ったニュアンスで使われるんですね。


「見る」「観る」「視る」

3つとも「みる」と読み、意味も似ているように感じますがそれぞれに明確な違いがあります。

「見る」=視界に入っている。視覚的に認識している。
例文:森に行って、木を見る。

「観る」=能動的に観察する。
例文:演劇を観る。

「視る」=一点集中。注視する。「調査」の要素も含まれる。
例文:重要なデータを視る。

主に、「見ている」ときの姿勢や、重要度などに違いがあるんですね。
なお、同じ読みの言葉に「診る」もありますが、こちらは医者などが診察をするという意味であるため注意が必要です。


「聞く」「聴く」「訊く」

3つとも「きく」と読むのでつい混同しがちですが、この3つにも違いがあります。

「聞く」=耳に入っている。聴覚的に認識している。
例文:森に行って、鳥の鳴き声を聞く。

「聴く」=能動的に認識する。耳を傾ける。
例文:お気に入りの音楽を聴く。

「訊く」=問いかける。質問する。
例文:先生に、わからない部分について訊く。

「聞く」と「聴く」は、「見る」「観る」と同じように、姿勢や重要度に違いがあります。
そして「訊く」は、意味合いが根本的に異なっていますね。


「風景」「景色」「情景」「景観」

この4つも、ついつい混同しがちなのではないでしょうか。
小論文や作文、特に読書感想文などでは頻出ワードにもなってくるので、違いを把握しておきましょう!

「風景」=全体的な眺め。
例文:この町の風景も、かなり変わってしまった。

「景色」=自然の眺め。特に美しいものや特徴的なものに用いることが多い。
例文:この展望台から見る景色は格別だ。

「情景」=心情を通した場面の様子。人物の気持ちが関わる。
例文:この小説からは、人物の情景が伝わってくる。

「景観」=その場所の風景/景色と、それが与える印象。
例文:町の景観を損なう。

このように、似た意味ではありますが使う場面には違いが生まれています。 特に「情景」や「景観」に関してはそれぞれ持つ意味が違うため、混同しないように注意しましょう!

おまけ

「おにぎり」「おむすび」

使い分け方がわからない……といえば、「おにぎり」と「おむすび」はなぜ二種類の言葉があるのでしょうか。

実は「おにぎり」も「おむすび」も同じものを指しており、明確な使い分けは無いとされています。 しかし、二つの語源は異なるようです。
「おにぎり」には、もともと「鬼を切る」と書いて「鬼切り」と呼んでいたという説があります。(ただし、単に「お握り」からきているという説もあり、明確な由来は明らかになっていません) かつては、おにぎりに鬼除け効果があるとされていたこともあるそう。

一方で「おむすび」は、文字通り「お結び」から来ているという説が有力だそうです。「縁を結ぶ」ということで、縁起物としても扱われていたようです。

また、現代では地域によっても呼び名が異なり、一般的には「おにぎり」呼びは関東に、「おむすび」呼びは関西に多いと言われています。
ほかにも「にぎりめし」や「にぎり」「むすび」など、呼び方はいろいろ。

実はコンビニやスーパーなどのおにぎり(おむすび)売り場を見てみると、会社ごと海苔の有無などによって呼び方が異なっています。

まとめ

今回の記事では、似ている単語の使い分けについて紹介しました。

こういった細かいポイントの正確性が上がると、作文全体の完成度も底上げされますので、ぜひ意識してみてください!

それでは、お読みいただきありがとうございました。また次の記事で。

この記事の著者

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ミジカワ

漢字で書くと「短川」です。関東の学生。日々の勉強がちょっと楽しくなるような記事をがんばって書きます。