皆さんこんにちは。
突然ですが、皆さん、勉強中にお菓子を食べると、いつもより美味しく感じたことはありませんか?
そう感じても「同じお菓子だから気のせいかな?」と思っているかもしれません。
しかし、実はこの「勉強中のお菓子が美味しく感じる」という現象は、気のせいではなく、科学的に証明されている現象なのです!
今回は、「勉強中のお菓子が美味しく感じる理由」について紹介していきます。
勉強中のお菓子が美味しく感じる理由
①糖分による脳の回復
勉強中のお菓子が美味しく感じる1番の理由は糖分です。
勉強中、私たちの体の中で最も酷使されているのは「脳」です。
その脳は全身のエネルギーのうち約20%を消費しており、その主な燃料は「ブドウ糖(グルコース)」となります。
そして特に集中して思考しているときには、脳は通常よりも多くのエネルギーを必要とします。
その結果、脳内のブドウ糖が減少し、甘いものを欲するようになるわけです。
この状態でお菓子を食べると、血糖値が上がり、ブドウ糖が補給され、脳の働きが活性化します。
その「回復感」や「満足感」が「美味しい」と感じる1つの理由なのです。
②ドーパミンによる快感の増幅
勉強中のお菓子が美味しく感じる2つ目の理由は「ドーパミン」です。
これは「快感」や「やる気」に関係する神経伝達物質です。
勉強という努力の最中にお菓子を食べると、脳は「ご褒美が来た」と認識し、ドーパミンが分泌されます。
その結果、普段よりも強く「快感」を感じ、「美味しい」と強く感じるのです。
つまり、お菓子を通じて「心理的な報酬」が得られ、それが美味しさをさらに強めているというわけです。
③リラックス効果
勉強中は、大学受験への不安や、問題を解くストレスなど、さまざまなストレスがかかります。
そんな時に、甘いお菓子を食べると、脳内で「セロトニン」という物質の分泌が促進されるのです。
セロトニンは「心を落ち着かせる」作用を持つ神経伝達物質で、不安やイライラを抑える働きがあります。
この安心感が、「このお菓子、すごく美味しい」と感じさせる要因にもなっている訳です。
食べるタイミングには要注意!
ここまで「勉強中のお菓子が美味しく感じる理由」について紹介して来ました。
その紹介を読んで、「勉強中にお菓子を食べよう!」そう思われた方は多いかもしれません。
しかし、食べるタイミング次第では逆効果になります!
以前、「受験勉強時や受験当日の食事どうする?」という記事でも紹介した通り、お菓子を食べると血糖値が急激に上昇します。
そして、その血糖値を抑えるために「インスリン」という物質が大量に分泌されます。
その結果、勉強が進むどころか、眠くて進めなくなってしまうのです。
しかし皆さん「え?リラックスするために血糖値を上げるのに、上げると眠くなるの?」と思われるかもしれません。
ものすごく簡単に説明をすると、甘いものを摂ると、一時的に集中力が高まります。しかしその後に「ドーン」と眠くなるリスクがあるというわけです。
効果的なお菓子のタイミングとは?
皆さん「お菓子を食べたら集中力は上がるけど、その後眠くなるって…どうしたらいいの?」と混乱しているかもしれません。
こちらも以前の記事で藤春シェフがおっしゃっていましたが、お菓子は「ラストスパート」に活用するのがベストです!
たとえば、「あと30分でこのテキストが終わる!」というタイミングで甘いものを食べて血糖値を上げる。
そして眠気が襲ってきたタイミングで布団に入り、翌日に備えましょう。
そうすれば、集中力や、やる気も高まり、良い形で勉強を締めくくることができます!
まとめ
このように「勉強中のお菓子が美味しく感じる理由」には「糖分」「ドーパミン」「セロトニン」など、たくさんの要因があります。
これらの科学的な背景があるからこそ、勉強中のお菓子は「いつも以上に美味しく」感じるのです。
ただし、むやみに食べると、眠気やだるさを引き起こし、勉強の妨げになってしまいます。
だからこそ、お菓子は「ここぞ!」というタイミングで食べるのがコツなのです。
皆さんも、お菓子の力を上手に使って、楽しく効率的に勉強していきましょう!
最後までありがとうございました。







.png?fit=clip&w=256&h=145&fm=webp)






