牛乳を飲むと身長が伸びるって本当?
みなさん、こんにちは!
子どものころに、牛乳を飲むと背が伸びるよ!と言われてたくさん牛乳を飲んでいた時期はありませんか?給食で牛乳が出る学校もほとんどだと思います。
なぜ、牛乳を飲むと背が伸びると言われているのでしょうか。そもそも本当に背は伸びるのでしょうか。
牛乳を飲むと背は伸びるのか?
結論から言うと、牛乳を飲んだだけで背が伸びるわけではありません。
牛乳に含まれるタンパク質やカルシウムは身長を伸ばすのには必要ですが、それだけでは伸びません。
身長を伸ばすには、栄養の他に睡眠や運動が必要です。「骨端線」と呼ばれる骨の両端にある軟骨が成長ホルモンのはたらきによって骨が伸びることで身長が伸びます。
ですが、骨端線は大人になると伸びないので、成長期のうちに「バランスよく栄養を摂取する」「しっかり睡眠をとる」「適度に運動をする」ことが重要です。
牛乳に含まれるタンパク質は、アミノ酸によって構成されています。アミノ酸は骨を形成する材料の1つであり、また、成長ホルモンの分泌を促すというはたらきもあります。
タンパク質は乳製品・肉・魚・豆類などに含まれていますが、摂取してもすぐに代謝されて体内に貯めておくことができないので、できるだけ毎日摂取することが望ましいです。
そして、カルシウムは丈夫な骨を作るのに必要です。骨折したときには「小魚などをたくさん食べましょう」と言われませんか?それは、小魚に含まれるカルシウムが骨を丈夫にしてくれるのを助けるからです。
ですが、カルシウムだけをとっても実は意味がありません。ビタミンDを一緒にとらなければカルシウムは活用されないのです。
なぜ牛乳が注目されるのか?
他にもカルシウムやタンパク質が摂れる食べ物はたくさんあるのに、なぜ牛乳が注目を浴びているのでしょうか。
牛乳はカルシウムの吸収率が50%と他の食べ物と比べてもとても高いのです。また、気軽に飲むことができることも人気を集めている理由だと考えられます。
牛乳を飲み過ぎることによるデメリット
一方で牛乳を飲みすぎることによるデメリットもあります。
牛乳は、乳糖やカゼインといった分子が大きいタンパク質から出来ており、腸で鉄の吸収を阻害する作用があるため、とくに腸の弱い人は牛乳貧血になりやすくなってしまいます。
牛乳貧血を起こしてしまうと、骨が軟らかくなって弱くなってしまったり、血液の量を増やすことができなくなってしまったりします。骨が弱くなると、とくにスポーツをしている人は怪我のリスクを高めることに繋がります。
背を伸ばしたいからといってむやみに牛乳を飲みまくるのではなく、牛乳は1日200ml程度を目安に、しっかりと栄養バランスのとれた食事や適度な運動、睡眠を心がけましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございました!