受験勉強で得られるもの
どうもフジです。
今回は、「受験勉強で得られるものって何?」というテーマでお話ししていきます。
高校3年生の皆さんにとって、受験勉強はすでに日常の一部になってきたかもしれません。一方で、ふとしたときに「そもそも、なんでこんなに頑張ってるんだろう」と疑問に思ってしまうこともあるのではないでしょうか。
今回は、受験勉強を頑張ることで得られる「将来へのリターン」について、私なりの視点から丁寧に整理してみたいと思います。ただの根性論ではなく、しっかりと意味があることだと感じてもらえる内容に仕上げましたので、少しでも参考になればうれしいです。
「自分の動かし方」を知ることができる
受験勉強を通して、自分の動かし方を知ることでがきます。
受験を通じて「自分はどんなときに集中できるのか」「何があるとサボってしまうのか」「どんな順序で勉強すれば頭に入りやすいのか」といった、自分自身の取り扱い説明書が少しずつ見えてくるんです。
たとえば、計画通りにいかずに落ち込んだり、誘惑に負けて後悔したり、そういった経験もすべてがヒントになります。そのなかで、「朝型の方が調子がいい」とか「ご褒美があると頑張れる」とか、「人と話すとやる気が戻る」とか、自分に合った努力のパターンが確立されていきます。
これは大学生になってからも、社会人になってからも一生使える武器です。資格試験、ゼミの活動、研究、就活、仕事、趣味……何かを本気でやろうとしたとき、「自分をどう動かせば続けられるか」が分かっている人は、圧倒的に強いです。
つまり、受験勉強とは「努力のスキル」を磨く場であり、それによって自分という人間をコントロールする力が身につくのです。
「正しく考える力」が身につく
もうひとつ、受験勉強がもたらしてくれる大きな価値が「思考力」です。これは、感覚やひらめきに頼るのではなく、情報を整理し、筋道を立てて物事を理解し、結論を導く力のことです。
たとえば数学の問題。文章を正確に読み取り、必要な条件を抽出し、適切な解法を選びながらゴールに向かっていく──この一連のプロセスには、高度な論理的思考が求められます。現代文や英語長文でも同じで、「この筆者の主張はどこにある?」「この言葉の使い方の意図は何か?」と考える力が鍛えられていきます。
この「考える力」は、将来どんな分野に進もうとも必要不可欠なスキルです。進路を選ぶとき、情報を調べて取捨選択するとき、人と議論するとき、何かを判断するとき──あらゆる場面で、論理的に物事を捉えられるかどうかは大きな違いになります。
社会に出れば、自分で答えを出さなければならない場面が何度もやってきます。そんなときに、「なんとなく」ではなく、「理由と根拠」を持って判断できる人が信頼されるのです。
学歴は「挑戦できる土壌」になる
そして最後に、先の2つとはやや毛色が異なりますが、私が最も実感を持って伝えたいのが「学歴=土壌」という考え方です。
受験勉強を頑張った先に得られる学歴。それが何の役に立つのか、実感が湧かない人もいるかもしれません。けれど私は、就職活動を通して強く感じました。
学歴は、人生の選択肢を広げる“土台”になるものです。
私、実は、4月末から6月頭にかけての約1ヶ月半、就職活動を行なっていたんですよね。今働いている学習塾での経験を通して「ITコンサルやりたいなあ」と思っちゃいまして。ただ私、会計士試験に合格してから卒業するためという名目でではありますが、大学を2年留年しているんですよ。しかも2年留年してるくせに、まだ試験には合格してないんですよ(笑) 普通なら、それだけで多くの企業の選考では不利に働くこともあるでしょう。ですが、ありがたいことに、私は自分が本当に入りたいと思った企業から内定をいただくことができました。
それが実現した理由のひとつとして、「東京大学」という学歴を持ってたからだってのは間違いなくある思うんですよね(先輩や友人にも言われました)。2留っていうものすごいビハインドをひっくり返せるだけのネームブランド…。もちろん学歴が全てだなんて言いません(絶対にそんなことはありません)が、しかし間違いなく、学歴に価値はあります。
つまり、受験勉強を頑張るということは、「将来やりたいことが見つかったときに、すぐに挑戦できるだけの下地をつくっておく」ということなんじゃないかなと思うわけです。今はまだ将来の目標が見つかっていなくても、それでいい。でも、いざ本気になったときに「もう遅かった」とならないように、今のうちに“耕しておく”ことには大きな意味があるでしょう。
改めて言いますが、学歴がすべてではありませんよ。でも、学歴がなければ届かなかったチャンスは、確かに存在します。だから私は、受験勉強は「未来の自分の可能性に投資する時間」だと思っています。
というわけで今回は以上。
受験勉強は、ただの知識の暗記でも、単なる通過儀礼でもありません。それは、自分の動かし方を知り、考える力を鍛え、そして何かを本気でやりたいと思ったときに堂々と挑戦できるための土壌を整える時間です。
今、頑張っていることには意味があります。数年後、あなたがその意味を実感する瞬間がきっと訪れます。だからこそ、今日の一歩を大切に、積み重ねていってほしいと思います。









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