主体的に!
どうも、フジです。
皆さんは普段、どんな勉強に力を入れていますか? そして、その勉強方法をどうやって選んでいますか?
「英単語が大切だと聞いたから毎日単語帳をやっている」、「数学は例題を覚えればいいらしいから青チャートを解いている」、「英文は毎日読むべきとアドバイスされたから毎日長文に触れている」。こうした理由で勉強を進めている人は少なくないでしょう。もちろんその行動自体は立派ですし、やらないよりは確実にプラスです。ただし、ここで一つ考えてみてほしいんです。
それって、本当に自分で納得して取り組んでいますか? 必要だと感じて、心から「やろう」と思ってやっていますか? それとも、誰かから聞いた話やネットの記事をそのまま鵜呑みにして、疑問も持たずに続けているだけじゃないですか?
もし後者なら、かなりもったいないことをしています。勉強は、それを「やらされている状態」で続けても、得られるものが限られてしまうんです。
必要性を自分の中で感じられるかどうか
私が強調したいのは、勉強内容や勉強方法を選ぶ上で一番大切なのは「自分で必要性を感じられるかどうか」という視点です。
例えば「先生がこれをやれと言っていたから」「塾で配られたから」「SNSでおすすめされていたから」といった理由で参考書を選ぶことはよくあります。確かに、他人の知識を借りること自体は悪いことではありません。効率的に道筋をつけてもらえるというメリットもあります。
ただし、そこで止まってしまうと危険なんですよね。自分で考えずに「やれと言われたからやる」という姿勢で勉強に向かうと、どうしても受け身になってしまいます。受け身でやっている勉強は、集中力が続きません。なぜなら「何のためにやるのか」が自分の中で曖昧だからです。結果として「やる気が出ない」「続かない」「頭に入らない」といった負のループに陥ってしまいます。
逆に「自分は今この力が不足している。だからこれを鍛えたい」と納得した状態でやる勉強は、同じ参考書を使っていても得られる成果が段違いです。やる意味がはっきりしているから自然と集中できるし、多少きつくても「必要だから」と思えて続けられるんです。
結局、勉強を成果に結びつける一番の分岐点は、納得感を持っているかどうか、必要性を自分の中で感じられているかどうかなんですよ。
ゴールに触れて初めて必要性が見えてくる
ではどうやって「必要性」を感じられるようになるのか。ここで私が提案したいのは「ゴールを先に覗いてみる」ことです。
たとえば数学なら、「青チャートのエクササイズを解けるようになりたい」と思う人は多いでしょう。そういうときは、まず一度思い切ってエクササイズを解いてみるんです。解けなくても構いません。むしろ解けない方がいいくらいです。なぜなら「自分には今これが足りていない」という事実が、はっきり見えるからです。
「解説を読んだら、公式を知っていればできそうだった」とか「グラフのイメージが頭に浮かばなくて詰まった」とか「典型問題の解法を覚えていなかった」といった具合に、具体的な不足点が浮き彫りになります。これこそが「必要性」です。
英語も同じ。志望校の過去問を一度解いてみれば、「単語がわからないせいで詰まった」「単語はわかるけど文の構造が取れない」「文構造はわかるけど指示語や接続語の意味をつかめずに文意が途切れる」といった、自分の弱点が一瞬で見えてきます。そうすれば「単語帳を一段階レベルアップしよう」とか「今の単語帳を完璧にするだけで十分そうだ」とか「構文解釈の練習を増やそう」といった具体的な勉強方針が自然と浮かび上がってきます。
こうして「ゴールから逆算して足りない部分を知る」というプロセスを踏むと、勉強はただの作業から「自分にとって必要なことをやっている」という実感に変わります。結果として効率は格段に上がり、伸びも早くなるんです。
何事も主体的に
主体的に取り組むことが大切ってわけです。
他人の意見や情報はもちろん参考になりますよ。私も受験期に、友人や先生から教えてもらった勉強法をたくさん試しました。でも、なんだかんだでうまくいったのは「自分の課題に合っている」と納得して、自ら編み出した、選び取った方法だけでした。
主体的に選んだ勉強は、継続力も成果も桁違いになるんです。人に言われたからやる、ではなく「自分で考えて必要だと思ったからやる」、この姿勢さえあれば、どんな勉強法でも必ず力になるでしょう。言われるままに動くのではなく、必ず自分で考えて「必要だからやる」という形に変えてほしいと思います。
というわけで今回は以上。












