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「ターゲット1900だけ」は危険 part2


英語
2025年1月28日

「ターゲット1900だけ」は危険

どうも、フジです。

今回は、前回に引き続き、英単語帳についてのお話。「共通テスト8-9割、難関大学合格を目指してターゲット1900をある程度勉強してきた高校2年生」へ向けて書いています。

前回の記事を読んでからこちらの記事をお読みください。

Everyone knows me as Bluebird, the world-famous superhero. Before, I was only a superhero in name, but now, I deserve my title. Let me tell you my story.
I served as one of six members of the incredibly popular superhero group, Team Hero. Our slogan was "Heroes for Humanity!" Rather than serving humanity, though, we stared in silly television shows. Being so caught up in my own fame, I was unaware that I was a fake superhero.
◆◆◆◆◆
One day, we were filming the Lives of Heroes, a reality show about our everyday good deeds.
令和7年度共通テスト英語Rより引用


単語の意味を推測すればよいでは?

長文演習をたくさんこなして「知らない単語が1つや2つ出てきてもなんとなく文意を察するスキル」や「単語の意味を推測するスキル」を身に付ければ、ターゲット1900だけで事足りるのでは、という意見もあるでしょう。

確かに、中盤に出てくるincrediblyのような副詞はその意味がわからなくても読解に支障をきたすことがなかったりしますし、be caught up inのような従属節の中のワードは主節(今回だとI was unaware that I was a fake superhero)の意味が取れているのならスルーできちゃったりします。最後の方に出てきているfimingのように雰囲気で意味を判断できる単語もよくありますし、deedのように後続の文章で具体的に説明されているおかげで訳出が不要なケースもよくあります。でも、さすがにserveはキツくないですか?

このように、共通テストですら、「これは知っとかないとキツいな」っていう状況にちょいちょい出くわすんです。難関大学の入試問題となると、きっと推測が難しい単語はたくさん出てきますよ。その長文の核となる箇所に、そういった単語が入り込んでくることも少なくないでしょう。旧帝の二次試験、MARCHや早慶の入試問題、ターゲット1900(と推測力)だけで満足に解けるのか。個人的には「厳しいんちゃうかなぁ」と思いますね。

やっぱり、ターゲット1900に載っていない単語も、どんどん覚えていったほうがよさそうです。

 「いーや、推測力を鍛えればserveだって推測できるようになる、推測力をナメんな」という声が聞こえてきそうなので、先手を打っておきます。仮に、高い推測力をもってすればどんな単語でも推測できるのだとしても、ここから先の長文演習でそのレベルの推測力に到達できる確証はありません。ならば、事前に意味を覚えておいた方が話が早いでしょう。単語の意味を覚えておくだけなので、こちらの方が確実で安心ですよね。

※ターゲット1900レベルを超えている単語かのようにserveを扱ってきましたが、実はターゲット1400に載っている単語です。ターゲット1900に載っていない単語枠で指摘しています。ターゲット1900よりも上のレベルを見ても、そして下のレベルを見ても、覚えておく必要のある単語は転がっているよってことです。

「ターゲット1900の意味だけじゃ足りない」

ターゲット1900を頑張るだけでは厳しいと考える理由、実は前回の記事のものとは別に、もうひとつあるんですよね。それはズバリ「ターゲット1900掲載の英単語だけを見ても、その意味のレパートリーが不十分なせいで和訳に困るケースが出てくることが予想されるから」です(serveのところでチラッとほのめかしてはいた)。

はい、そうです。
ターゲット1900の「1語1義」が問題なんですよ。

この「1語1義」って、本記事の最初の節でも述べた通りに「覚えやすい」と評価できる一方で、裏を返せば「情報量が少ない」とも捉えることができるんですよね。要するにこれは「あなたは”覚えやすさ”と”情報量の多さ”のどちらを採りますか」っていう話で、私は”情報量の多さ”を採るべきだと考えている、だから「1語1義」を問題だとしています。

もしあなたが”覚えやすさ”を採り、ターゲット1900に載っている1義だけで頑張っていくと言うのなら、長文を読んでいく中で「ターゲット1900記載の1義を柔軟に派生させて対応するスキル」が求められることになりますよ。ここから先は前節の内容とやや被るんですけども。このスキルってそもそも習得できるかどうかすらわからなければ、仮に習得したとて限界があると思いませんか? 「こんなに柔軟な発想は持ち合わせてないよ」とため息をつく日は近いです。

“情報量の多さ”を採り、1つの単語につき複数の意味を覚えておけば、一瞬にしてこういった苦労から解放されるんです。ほら、先ほど紹介したserveの意味も、自動詞と他動詞で1つずつ覚えておいた方がよかったじゃないですか。

結論、ターゲット1900に載っていない単語を覚えていくことに加えて、ターゲット1900に載っている単語の意味を補強することも必要になのではと私は思います。

▶︎part3はこちら(明日公開)

この記事の著者

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フジ

地方公立高校から東京大学文科2類に現役合格。 現在経済学部在学中。公認会計士志望。 アプリokkeのマイページ「コメント•要望」から、 記事内容のリクエストをお待ちしております!