「ターゲット1900だけ」は危険 part3
「ターゲット1900だけ」は危険
どうも、フジです。
今回は、前々回、前回に引き続き、英単語帳についてのお話。「共通テスト8-9割、難関大学合格を目指してターゲット1900をある程度勉強してきた高校2年生」へ向けて書いています。part1とpart2を読んでからこちらの記事をお読みください。
ターゲット1900を完璧にした後にすべきこと
ここまで取り組んできたんです。まずはターゲット1900を完璧にする…というので良いのかなと思います。頑張れば高校3年生になるまでに完成させることが可能だと思うので、死ぬ気で取り組んでみてください。
というわけで本節では、ターゲット1900を完璧にしたその後にどうすべきかを紹介していきます。2パターン紹介するので、自分の英語モチベと志望校のレベルの双方を鑑みて選択するようにしてください。
2冊目の単語帳に移行する
第1の選択肢は「2冊目の単語帳に移行する」です。高3の春から真剣に取り組めば、2冊目に手を出しても十分間に合うと思っています。ターゲット1900に次ぐ2冊目の単語帳として何を選ぶべきなのか、これは正直判断が難しいところなのですが、オススメは以下の2つですね。
A.鉄壁
英語試験のレベルが旧帝以上あるいはMARCH以上のところを目指していて、かつ英単語モチベが高いなら、「東大英単語熟語 鉄壁」に乗り換えることをオススメします。東大京大や早慶を狙うなら、例えモチベが低くかろうと、こちらの単語帳に乗り換えるのがよいかと思います。ターゲット1900に掲載されている単語はもちろん、ターゲット1900よりも上のレベルの単語も、そして下のレベルの単語も、受験に必要な英単語を非常に高い水準で網羅してくれている単語帳です。50あるセクションのうち、難単語関連を除く46のセクションを完璧にするだけで、英語が飛躍的に得意になるかと思います(経験談)。
分厚くて大変そうに見えますが、ターゲット1900と被っている部分もあることを考慮すると、思っているほどキツくないはずです。また、1つの単語に対して掲載されている意味の数が多いことも鉄壁が避けられがちな理由の1つではありますが、それぞれの意味が全く別の方向を向いているわけではないので、意外と覚えやすかったりします。
B.英検準一級EX
早慶を狙うなら、ターゲット1900からの接続先としてよくピックアップされるのは「英検準一級EX」ですね。終盤の専門単語以外をしっかりと覚えておけば、十分な単語力を身につけられます。一昔前だと「パス単準1級」がオススメされていたらしいのですが、改訂を経て微妙な単語帳に成り下がってしまったようです。
早慶を併願するだけの場合は鉄壁でいいような気がしますが、早慶を第一志望と決めている場合はこちらの単語帳がいいのかなと思います。私は使ったことはありませんが、すこぶる評判が良いです。
ターゲット1900を強化していく+単語をストックしていく
第2の選択肢は「ターゲット1900を強化していく+単語をストックしていく」です。こちらは2冊目の単語帳に乗り換えることなく、ターゲット1900を使い続けることを前提としています。英語試験のレベルが旧帝以下あるいはMARCH以下の大学を志望しているという場合は、この選択肢でいいのかなと思っています。
具体的に、やるべきことは2つです。
1つ目は「2つ目以降の意味やイディオム・派生語・関連語をターゲット1900に書き加えていくこと」です。これは、ターゲット1900の「1語1義」によって被る不利益を払拭することが目的です。やり方は、英語の文章を読む中で「ターゲット1900に載っている単語だけどこの意味は知らないや」というのが出てくる度にターゲット1900にメモをしていく、という感じでいいのかなと思います。私なら、ターゲット1900に載っているすべての単語を1つ目から順に辞書で調べ上げて必要な意味をメモするという手法をとりますが、それをオススメするのはさすがにナンセンスですかね。
2つ目は「ターゲット1900に載っていない単語をノートにメモしてストックしていくこと」です。これは、ターゲット1900の不足を補うことが目的です。具体的には、英語の文章を読む中で「この単語はターゲット1900には載ってないけど覚えておいたほうがよさそうだな」というのが出てくる度にノートにメモをしていく(もちろん暗記する)といった感じ。自分の志望校のレベルに合わせて覚える単語を取捨選択できるというのが、嬉しいポイントですね。
これを高校3年生の1年間続ければ、かなり高いレベルに到達することができるはずです。頑張れば「鉄壁を完璧にした人」と並べるくらいにはなれるような気がしています。
というわけで!
長くなりましたが「ターゲット1900をやっておけば安心か〜」は危険ですよというお話でした。英語は、文理を問わず重要な教科ですからね、ぜひ参考にしていただけたらなと思っております。