昼食を食べた後、夜ごはんを食べた後、また朝一番や夜、勉強しようと思っていたのに眠たくて仕方がない、そして授業中に眠くなって先生に怒られたりした経験、皆さんありませんか?
「どうして眠たくなるの」そう悩む方も一定数いると思いますが、ある意味でいうと、生物というものは「睡眠がメイン」なのかもしれません。
そこで今回は「睡眠=生物のあるべき姿?」というテーマで睡眠について解説していきます!
活動よりも大切な睡眠?
「睡眠=生物のあるべき姿?」と聞いておそらく皆さん「どういうこと?」と感じているハズです。
その反応、当然だと思います。生まれてからずっと起きている時間がメインだと思って生きてきたわけですから。
少しかみ砕いて話すと、我々人間は1日24時間のうち、8時間程度は睡眠して、残りの16時間程度を活動に使っています。こう聞くと、活動時間が人生のメインのように感じるのは当然です。
ただ、生物として見ると睡眠時間の方がメインかもしれません。
我々人間が睡眠するのはもちろん、動物もそうですし、クラゲのように脳を持たない生物ですら、活動を止める“睡眠に似た状態”を持っています。
つまり脳を休めている状態を持っています。イルカは脳の半分ずつを休ませる形で眠りますが、ほとんどの生物が同じように「脳を休める時間(睡眠に近い活動時間)」を持っているのです。
もっと言えば生涯のほとんどを休眠や睡眠に近い状態で過ごす生物も存在しています。

(1日の大半を寝て過ごすコアラ)
脳は睡眠中しか回復できない?
なぜ睡眠がメインなのか。それは脳が活動中にエネルギーや老廃物をため込んでしまい、それを処理できるのが実は睡眠中だけだからです。
意外かも知れませんが生物は起きている時はそれを処理することはできません。
そう考えると、体にとっては眠っている状態が「回復する状態」。逆に起きている状態こそが「特殊で負担の大きい状態」と言えるわけです。
なぜ生物は起きるのか
ではここで一つ疑問が出てきます。どうして生物は寝ている時間こそが本来の姿なのに、わざわざ起きて活動しているのでしょうか。それは単純に「寝るため」なんです。
例えば起きている時にご飯を食べたり、すみかを手に入れたり、繁殖活動をしたり。人間以外の生物にとっても、すべては「睡眠をより良いものにするための活動」だと考えることができます。
食べる・住む・繁殖するのも睡眠のため?
食べ物の確保でいえば、睡眠時に必要なエネルギーを蓄えるためです。例えば冬眠するクマも、冬眠前に大量のエネルギーを摂取してから眠りますよね。
巣や家を作るのも同じです。何もない場所で寝れば、天敵に襲われたり、誰かに踏まれたり、車に轢かれたりしてしまうかもしれません。
でも巣や家があれば、比較的安全に眠ることができます。つまり「安心して寝るため」に巣(家)を作っているとも言えるのです。
繁殖行動についても同じようなことが言えます。人間社会では「子どもや孫はいらない」という考えの人もいますが、生物学的には子孫を残すことが最大の目的になっています。
通常寝ているばかりでは繁殖はできません。そのため起きて活動している時間に子孫を残し、安心して眠る環境を整えているのです。
睡眠こそが生物の本来の姿
こういったことから「睡眠こそが生物のあるべき姿」だとも言えるのです。
むしろ仕事をしてお金を稼ぐことは、食べ物や家を確保し、子どもを育てるためのもの、多くの活動は「安心して眠るため」と言っても過言ではないかも知れませんね。
皆さんも安心して睡眠をする為にも積極的に今、自分に出来ることに挑戦してみてはいかがでしょうか。
また勉強中に眠たくならない食事方法についてはこちらの記事をご覧ください。
最後までありがとうございました。













