突然ですがみなさんは「学校に行くとお腹が痛くなる」という経験をしたことはありませんか?
朝は元気でも、登校しようとすると腹痛が出る。授業やテストが始まる直前になるとお腹が痛くなる。この症状、実は珍しいことではありません。
実際多くの調査でも、学校生活で「体調不良を感じる」と答える生徒は少なくなく、その多くが腹痛や頭痛といった症状なのです。
今回は「学校と腹痛の関係性」について紹介していきます。
ストレス性腹痛とは
学校に行くとお腹が痛いのは、極めて自然な反応の1つです。
その背景には「ストレス」があります。心と体は密接につながっており、ストレスを感じると自律神経が乱れ、腸が過敏に反応してしまうのです。その結果、腹痛として症状が現れます。
そもそも腸は「第二の脳」とも呼ばれることもあり、心の状態に影響を受けやすい臓器です。
気持ちが落ち込んだり緊張したりすると腸の働きが乱れ、下痢や便秘、腹痛といった症状につながります。代表的な例が「過敏性腸症候群(IBS)」で、これはストレス性の腹痛の代表的な病気の1つとされています。
この病気は特に中高生や大学生に多く見られ、試験前や嫌な授業の前などに症状が出やすい傾向があります。
症状の見極め方
学校に行く日にだけ腹痛が出て、休日や好きなことをしている時には腹痛が出ない方、それはストレス性の腹痛である可能性が高いです。
授業中にトイレに行けない不安、人間関係の悩み、部活動や模試のプレッシャーなど、原因は本当にさまざまです。
例えば、「朝礼で長時間立っていると不安になる」「数学の授業前に決まってお腹が痛くなる」「模試の開始直前に急にトイレに行きたくなる」など。
これらは単なる偶然ではなく、ストレスによって腸が敏感に反応している証拠です。
向き合い方
では、どのように「学校と腹痛」と向き合えば良いのでしょうか?
- 安心できる環境を作る
担任の先生や保健室の先生、または信頼できる人に相談し、腹痛が出た時にトイレに行ける環境を事前に整えましょう。安心感があるだけで症状が和らぐこともあります。
- 自分だけのリラックス法を取り入れる
深呼吸、軽いストレッチ、目を閉じて音楽を聴く、好きな香りをかぐなど、自律神経を整える方法を日常に取り入れましょう。例えば、腹式呼吸を数分行うだけでも体は落ち着きます。
- 生活習慣を整える
睡眠不足や不規則な食生活はストレスを強め、腹痛の原因になります。規則正しい生活を心がけることが症状改善の第一歩です。
- 医療機関に相談する
症状が強い場合や不安が大きい場合は、医師の診察を受けることも大切です。必要に応じて薬の処方や生活指導を受けることができます。
まとめ
学校に行くと腹痛が出るというのは、多くの生徒が抱える症状の1つであり、特別なことでもありません。
それは「ストレス」という心と体のつながりから生じる自然な反応です。大切なのは、1人で抱え込まず、周りに相談すること。そして、少しずつ自分に合ったリラックス法や環境を整えていくことです。
もし同じような悩みを抱えている人がいれば、「自分だけじゃない」ということを忘れずに、安心できる環境とサポートを見つけて、少しずつ乗り越えていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




