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トヨタの最先端ロボット取材してきた!~ものづくりと進路選び編~


その他
2025年1月26日

(サムネイルの一部引用元はこちら)

皆さん、こんにちは。

突然ですが皆さんDXとは何か知っていますか?

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、企業がデジタル技術を活用して、業務やビジネスモデル、組織、企業文化などを変革し、競争優位性を確立することです。

言わば仕事のデジタル化です。

そして仕事のデジタル化と言えばオフィスで働く仕事などといったイメージが強く、逆に工場などではデジタル化と無縁なイメージを持っている方が多いのではないのでしょうか?

しかし実は工場こそデジタル化が必要な仕事となっています。実際に現在に至るまでに、工業製品を生産する多くの工場ではデジタル化が積極的に行われてきました。

そこで今回、あのトヨタ自動車の全面協力の元、トヨタが新たに開発している未来の溶接ロボットを取材してきました!

人間とロボット共存編ものづくりと進路選び編(今回)の2本立てでお送りしていきます。

目次

  • 工場においてDX化が求められる理由
  • ものづくりの重要性
  • ものづくりは人気がない!?その背景とは
  • 進路として理工学部がおすすめな理由
  • 技能五輪と溶接ロボット

工場においてDX化が求められる訳

工場におけるDX化は、作業の効率化や生産性向上に直結する重要な取り組みです。

日本が再びものづくり(製造業)で世界をリードするには積極的なDX化そして私たちの世代がものづくりに興味を持つことが大切です

ものづくりの重要性

ものづくりと言っても「私たちの生活には関係ない」と思っていませんか?

しかし今皆さんがこの記事を読んでいるスマートフォンパソコンタブレット端末

他にも通学や通勤で使っている電車バスクルマ自転車といった多くの工業製品は、すべてものづくりが担っています

ものづくりがなければ社会は成り立ちません

日本は戦後の復興期からものづくりを通じて経済成長を実現し、自動車や家電製品などの分野で世界をリードしてきました。

こうしたものづくりは、日本経済を支える基盤であり、今なお、世界を支える重要な産業です。

ものづくりは人気がない!?その背景とは

ものづくりは日本そして世界を支える重要な仕事です。

しかしながら現在、若者の間で日本におけるものづくりはあまり人気がありません

その背景には、汚い工場で働くという古いイメージや他の職種に比べて給与が低いイメージがあると思います

確かにキラキラしているオフィスで働き、高い給与が欲しいですよね!

しかし、そんな皆さんにこそものづくりがオススメです!

実際のものづくりの多くは清潔でキラキラした環境で仕事をしています。
技術革新や新製品の開発を通して世界に笑顔を届けることができる魅力的な仕事です

またトヨタ自動車などの大手企業を皮切りに製造業の賃金は右肩上がりに上がっており、今後も賃金が上がることに期待が持てます。

そのため給与面からみても製造業は決して悪い選択肢ではありません。

(トヨタ自動車の車両開発施設)

(引用元はこちら)


自分の手で幸せの量産?

ものづくりに限らず、どんな職業でもやりがいは非常に大切な要素だと思います。

高校生ライターである私も、多くの方に記事を読んでいただいた時、皆さんに評価していただいた時などに強くやりがいを感じています。

そしてものづくりで1番のやりがいと言えばそれは間違いなく、自分たちの手で製品を創り、市場に出回り多くのお客様に喜んでいただけた時だと思います。

前述の通りものづくりは世界中の人々の生活を支えています。

そしてものづくりをすることは幸せの量産を行っていると言っても過言では無いでしょう。

(皆さんの生活を支えるものづくりの一部)


進路として理工学部がおすすめな理由

ここまで話を聞いて「進路の1つとしてものづくりもいいかも!」と感じていただけたかもしれません。

しかしものづくりを目指す場合どのような進路を選べば良いのかわからないと思います。

ものづくりには多種多様な選択肢があります。

工場で製品を作る人製品をテストする人新製品や新技術を開発する人などのこれら全てがものづくりにあたります

ものづくりでもどの分野を目指すかによって進むべき進路は異なります。

ここでは新製品や新技術を開発する人、言わば技術者に焦点を当てて進むべき進路を話していきます

技術者を目指す場合、理工学部への進学が1つの選択肢です

理工学部では、機械工学を通じて自動車やロボットなどの設計・製造に必要な知識を学べるほか、材料工学では新素材の開発や既存素材の改良について深く学びます。

また、ロボット工学では人工知能や自動化技術を活用し、新製品の開発はもちろんのこと、工場におけるDX化に向けたロボットの開発も行うことができます。

また理工学部卒業後は、製造業だけでなく、医療分野やエネルギー産業といった幅広い分野で活躍することが可能です

例えば、MRIやCTスキャンなどの医療機器の開発や、再生可能エネルギー技術の研究など、多種多様な分野に進むことも可能となっています。

(ものづくりが持つ力の結晶である東京スカイツリー)


技能五輪と溶接ロボット

前回の記事でも触れたトヨタ自動車と安川電機が開発した新しい溶接ロボット。

この新しい溶接ロボットも、ものづくりによって開発されものづくりの現場(工場)におけるDX化に貢献しています

今でこそ従来の手作業よりも高い品質の製品をスピーディーに製造することが可能になっていますが、最初は人間が作る製品とは程遠い品質でした。

新しい溶接ロボットの性能向上に向けて数多くの技術者の技術を参考にしたそうです。

そしてその中の1つに技能五輪※1の金メダリストなどの知見がありました。

技能五輪で活躍している選手の溶接の技術などを1つの参考にし、新しい溶接ロボットの開発が進められました。

まさしく匠の技です

そして現在新しい溶接ロボットでは品質だけではなく意匠としての美しさも追求した溶接面を実現しています。

(新しい溶接ロボットが実現する美しい溶接面。匠が見ても驚くほどの美しさだそう。)

(愛知県豊田市某所にて著者が撮影)


※1技能五輪とは
技能五輪とは若手の技能向上や社会全体の技術向上を目的に世界各地で開催されている大会となっています。

参加資格は原則23歳以下となっており、ものづくりに関連する多くの種目があります。

参加者の多くはその後、ものづくりに関係する職業にて活躍しています。
そういった意味では、技能五輪を目指せる大学なども進路の選択肢としてアリかもしれませんね。

説明者からの言葉

今回この新工法について説明してくれた川喜田主査からは、「このSFAという技術に興味を持って、高校生読者に伝えようとしていることがうれしい」とコメントをいただきました。

著者自身としても川喜田主査からのこのコメントはすごく嬉しいです。また皆さんに少しでも、この新工法について、ものづくりの魅力を伝えられていると嬉しいです。

(説明をする川喜田主査)

(愛知県豊田市某所にて著者が撮影)


まとめ

ものづくりは日本経済を支えるだけでなく、社会全体の生活を支える大切な産業です。

ものづくりは汚くて低収入ではなく、キラキラした環境、そして比較的高い給与水準となっています。

そして皆さんの手で作ったものが世の中に出て沢山の笑顔を量産することができます。

皆さんがものづくりに興味を持つことは、社会全体の新しい未来を切り開く大きな1歩となります。

皆さんも進路選びの1つとして、ものづくりや理系分野への進学も考えてみてはいかがでしょうか?

最後までありがとうございました。

この記事の著者

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くま吉

トヨタ自動車→N高→近畿大学 クルマが大好きです!自動車や政治のことなどわかりやすく描いていきます!