こんにちは、しりょかわです〜
経済学の考え方の中でも最も重要なものに「トレードオフ」というものがあります。
経済学部の教授へのインタビュー記事でも「世の中はトレードオフ」だと紹介されています。
また、トレードオフという考え方はビジネスや日常生活でも使われる言葉となっています。
そこで、今回は経済学で用いられるトレードオフの考え方を紹介していきます。
経済学におけるトレードオフとは?
まず経済学で言うトレードオフをお伝えするためにフィリップス曲線というものを紹介します。
フィリップス曲線とは物価上昇率と失業率の関係を表す曲線になります。
まず、物価上昇率と失業率について説明していきます。
物価上昇率
物価上昇率を簡単に説明すると、物の値段がどのように変化するかを示す指標であると説明できるでしょう。つまり、物価上昇率があまりにも高い状態とは、りんごの値段が100円だったのが次の日200円になっているような状態を指します。りんごが急に高くなるような、物の値段が安定しない社会は少し困った状態ですよね(笑)。
僕もよくわかってないのですが、物価上昇率は2%くらいの水準が望ましいと言われています。
失業率
失業率を簡単に説明すると、職につきたいのにも関わらず職に就けていな人がどれくらいいるかを示す指標であると説明できるでしょう。職につけない人が沢山いるような失業率が高い状態よりも、職につけいない人が少ないような失業率が低い状態の方がいいですよね。
フィリップス曲線
フィリップス曲線とは上で説明した物価上昇率と失業率の関係を示す曲線になります。
具体的には下の図のような曲線になります。
この図では縦軸に物価上昇率、横軸に失業率をとっています。
この図からは、物価上昇率が高くなると失業率が低くなり、物価上昇率が低くなると失業率が高くなるという事がわかります。
政府が失業率を低くするための政策を実行したとします。それは失業率を低くするという良い効果がある反面、物価上昇率を高くしすぎてしまうという悪い効果が生まれます。
一方で、政府が物価上昇率を安定させるための政策を実行したとします。それは物価上昇率を低く抑えて、値段を安定させるという良い効果がある反面、失業率が高くなってしまうという悪い効果が生まれてしまいます。
このように、一方を成り立たせようとすると、もう一方が成り立たないことをトレードオフと言います。
つまり、物価上昇率の安定と失業率を低く抑えることはトレードオフの関係にあると言えます。
他にも、社会保障を充実させるためには税金を上げなければいけない、など経済学にはトレードオフが溢れています。
トレードオフの考え方は経済学では頻出するので、経済学部への進学を考えている方はぜひ覚えておいてください!
*現在ではフィリップス曲線が示す関係は必ずしも成り立つとはいえないので、そこはご注意してください。トレードオフを説明するのにちょうど良い考えだったので使わせていただきました。
また、「今二度寝したら授業に遅刻してしまう、けど二度寝したい」「受験では数学の配点が高いから数学を勉強したいけど、英語も勉強したい。でも、時間が限られているからどっちかしか勉強できない」など日常生活にもトレードオフの関係にあることが山ほどありますよね。山ほどあるどころか、ほとんどのことがトレードオフだと言えるかもしれませんね。
そういった選択に迫られてなかなか答えが出ない時には、色んな人に相談したりするのも良いんじゃないかと思います!
いかがでしたか?
トレードオフについて理解が深まったでしょうか?
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最後まで読んでいただきありがとうございます!














