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【復習法】なにが忘却曲線じゃ!


その他
2024年6月15日

何が忘却曲線じゃ!

どうも、フジです。

みなさん、エビングハウスの忘却曲線ってご存知ですか?

「エビの知能に関する話ですか?」と思うかもしれませんが、大事なのはそっちじゃなくて、忘却曲線の方。復習法の話をするときに、ほぼ確定で出現するワードですね。

一度暗記した事柄がどのように忘却されていくのかを示すグラフこそが、この忘却曲線。「エビングハウスの忘却曲線を意識して復習を行おうね」的な感じで、私も過去に紹介したことがあります。

この忘却曲線によれば、暗記した内容は指数関数的な忘却を見せる(暗記直後に急激に忘却し、その後緩やかになる)ようで、暗記した翌日は絶対に復習した方がいい、それ以降も定期的に復習をしてやることで、効率よく記憶に定着させることができますよ、とのこと(私が過去の記事で述べた通り)。

“暗記した翌日が重要”の部分は、初耳な人もいるのかもって感じですが、”定期的な復習が大事”なんてのは「そりゃそうだろ」です。この2点に関しては、まあまあ常識なので、きちんと押さえておくべきです。

忘却曲線を利用してスケジュールを立てる?

忘却曲線関連の記事って、「(忘却曲線を意識して)いつ復習するかをあらかじめ決めておこう!」みたいな締めくくり方をしていることが多いんですよね。暗記した翌日、1週間後、1ヶ月後みたいな間隔で、「この日はこれを復習!」的なメモをスケジュール帳に残しておこう…みたいな感じ(数字はネット上のよくわからん記事参照)。

こんな面倒なこと、本当にやってる人いるんですかねって思いました。著者、絶対自分は取り入れてないだろ(笑) そもそも、高校生が5教科の勉強でこれを取り入れるなんてことをした日には、スケジューリングが面倒で逆に効率を損ねそうな雰囲気がプンプン漂ってますが。さらに言うと、忘れやすいものと忘れにくいもの、それぞれあるでしょうし、こんな画一的な復習サイクルに落とし込もうなんてムリがあると思いますが(この忘却曲線の実験は、受験勉強みたいな複雑なシチュエーションなんてたぶん想定してないだろ!)。

それはそうとこの手法、覚えやすさ別に分類してスケジューリングを行うというのが仮に簡単にできるのだとしても、ガチで勉強を頑張りたい人が取り入れるべきテクニックだとは思えないんです。

私だけ?

暇だったので、節の冒頭のカッコ書きで触れたよくわからん記事の参照元を辿ってみたところ、以下のように記載されていました。

Often students feel they can't possibly make time for a review session every day in their schedules - they have trouble keeping up as it is. However, this review is an excellent investment of time. If you don't review, you will need to spend 40-50 minutes re-learning each hour of material later - do you have that kind of time?
( 引用:https://uwaterloo.ca/campus-wellness/curve-forgetting )

「毎日復習するのが大変だからと言って長らく放置するくらいなら、毎日じゃなくてもいいから、ちょいちょい復習するようにしなよ」的な文脈で出てくるんですよね、忘却曲線。

ほーら。
やっぱそうじゃん。

翌日復習したら、次はその2日後の復習がベスト? さらにその次はもっと間隔を空けた方がいい? 違う違う! 忘却曲線はそういう話じゃありません!

完璧に覚えられるまで、(翌日から)毎日毎日繰り返し復習(その後も定期的に復習)するのがベストに決まってるんですよ!そりゃそうじゃないですか。こんなのはもはや議論の余地がない話なんですって。

なんか都合の良さそう、楽そうな暗記テクニックがあったら、すぐそれにすがろうとするの、よくないですね。大人しく、泥臭い復習を頑張ってください。「そんなことしたら復習にばっかり時間取られちゃうじゃんか」という声が聞こえてきますね…。残念ながら、それが受験勉強です…。

この記事の著者

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フジ

地方公立高校から東京大学文科2類に現役合格。 現在経済学部在学中。公認会計士志望。 アプリokkeのマイページ「コメント•要望」から、 記事内容のリクエストをお待ちしております!