エビングハウスの忘却曲線を意識して復習を行おう
エビングハウスの忘却曲線を意識して復習を行おう
みなさんは「エビングハウスの忘却曲線」をご存知でしょうか。
私はこれをテレビ番組を見て知ったのですが、高校生の時はこれを意識して復習を行うようにしていました。今回は「エビングハウスの忘却曲線」を紹介するとともに、それを活かした復習方法をお伝えしようと思います。
エビングハウスの忘却曲線
エビングハウスの忘却曲線は、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスによって提唱された概念です。
彼は、自身の実験に基づいて、学習した情報が時間の経過とともにどのように忘れられていくかを示す曲線を描きました。彼の実験によると、「学習した情報は学習直後に急速に忘れられ、その後時間とともに徐々に忘れられる」、つまり「学習直後に急速な忘却が起こり、徐々に忘却の速度が緩やかになる」とのことです。具体的には、学習から20分後には約40%の情報が忘れられ、1日後には約70%、さらに1週間後には約90%の情報が忘れられるようです。
エビングハウスの忘却曲線は、学習や復習の重要性を強調しています。
この忘却曲線を見ると、学習した情報を長期的に記憶するためには、急速な忘却が起こる初期の段階で適切な復習を行う必要があることがわかるでしょう。定期的な復習を行うことで、忘却曲線を乗り越えて情報の定着を図ることができるというわけです。
最初の復習はいつ?
私がエビングハウスの忘却曲線を知ったのは、高校生になってからです。
これを知る前の私は、勉強した内容の復習は1週間後くらいがいいと思い込んで、そうしていました。英単語や社会の用語の暗記もそうですし、間違えた問題の復習などもそうです。
今日は英単語帳の1〜15ページを覚えました。翌日は16〜30ページを覚えました。その次の日は31〜45ページを覚えました。この辺りでようやく「そろそろ1〜15ページの復習でもしようかな」と思い始めていたというイメージ。そりゃなかなか覚えられないわけです。ガッツリ忘れた頃に復習しているわけですからね。
暗記したものや、わからなくて解説を読んだ問題は、翌日には復習をするべきだと思います。
私は必ず翌日に復習するようにしていました。
今日は英単語帳の1〜15ページを覚えました。翌日は16〜30ページを覚えつつ、1〜15ページの復習をして忘れていた単語にチェックをつけて覚え直しました。その次の日は31〜45ページを覚えつつ、16〜30ページの復習をして忘れていた単語を覚え直しつつ、1〜15ページのチェックがついている単語の復習をしました........。こんな感じですね。
問題を解いて、わからなくて解説を読んだ場合は、翌日に軽く手を動かして復習し、その1週間後くらいにまた復習する。数学ならこんな感じです。
定期的かつ継続的な復習を行うことで、情報の定着度と記憶の強化が図れます。
忘却曲線に対応した適切なタイミングで復習を行い、効果的な学習を実践しましょう。