リスニング力向上のために part2
どうも、フジです。
前回に引き続きリスニング対策のお話ですね。
うん、リスニング対策のお話なんですけど、でもリスニング感のないお話から始まります。大事なのでちゃんと読んでくださいね!?
「英語の基礎」をひたすら磨け
どの教科のどんな問題を解くにしても「基礎が盤石かどうか」ってめちゃくちゃ大事なんですよ。こんなことは散々言われているだろうし、当然ご存知のことかと思いますが、それでもなお重ね重ね言いたくなってしまうほど大事なんですよ。大事なんですよ!
リスニングも例外ではありません。英語の基礎がしっかりしてないなら、まずは基礎固めからやれよと、そういうことです。基礎がままならない自覚があるのなら、リスニング対策はどうしようなんて考えてる場合ではないと思いますね。英語の勉強時間の100%を単語と文法の暗記に割くくらいの勢いでよいです。まずは基礎固めをしてください。
ちなみに…
英語における基礎とは、言わずもがな「英単語」と「英文法」なわけですが、さて、「俺の基礎力はバッチリだぜ」と思ってここまでを流し読んでしまった皆さんの英単語力と英文法力は…一体どのくらいの完成度なんでしょうか…。
自信を持って完璧だと言えますか?
(読んでくれてる皆さんの声が聞こえてくる)
ふむふむ。
この問いのポイントは「どういう状態を”完璧”だと認識しているか」ってとこにある、つまりこの問いには、「あなたは完璧やと思ってるかもしれんけど、それってほんまに完璧と言ってええんか?」と指摘したい、そういう意図が隠れてるんですが、気がついてくれた…かな。うーん、気付いてくれたと信じます。
そうなんですよ、「完璧の閾値がめちゃ低い」ってのは結構あるあるでして。やってる人はもっとやってるのに、たいして完成度高くないのに完璧判定を下しちゃって、中途半端なところで立ち止まってる人、めちゃくちゃ多いと思ってます。
使ってる単語帳はそのレベルで事足りていますか?
英単語の読み方はちゃんとわかっていますか?
英単語を見た瞬間に”反射的に”日本語は出てきますか?
1単語につき複数の意味をきちんと把握していますか?
完璧判定を出すラインをもっと高く設定しましょうね。私は高1の夏から毎日1時間以上「東大英単語熟語鉄壁」の勉強(高1の夏でひととおり覚えきったのでそれ以降は復習)に時間を割いてきましたが、この1冊だけですら、残念ながら最後まで、自信を持って完璧と言える状態にすることはできませんでした。友人らには「フジはマジで英単語力エグいよな」とよく言われましたが、私の中で完璧判定が出るラインは彼らのそれよりも遥かに上だったので、謙遜とかではなく真剣に「いや全然まだまだやねん」と答えていました。そういうことです。
基礎の完成度について飽くなき向上心を持つことこそが、リスニング上達のベースにあると思っています。
リスニングのためにやるべきこと
基礎を固めること、基礎の完成度を高め続けること、これが大前提にあるというのが前節の内容です。そのうえで、リスニング問題で点を取るために何をすればいいかという話に移ります。
前回の記事で述べたとおり、「これをやればリスニング力が上がるからこれだけをやっておけば大丈夫」みたいな話ではないです。リスニング力の内訳を見た時に、前節で述べた基礎の部分がそのどれだけを占めているのかもわかりませんし、以下に書き記した勉強がどれだけリスニング力向上に寄与していたのか、どっちの方がより役立ったのかも正直わかりません。それを踏まえた上で参考にしてほしいなと思います。
音読を欠かさず行う
まずは音読ですね。
音読を軽視している人、結構多いんですが、音読ってめちゃくちゃすごいんですよ(たぶん)。長文を読むスピードが速くなったのも、英語を聞き取れるようになったのも、この音読がデカかったんじゃねぇかと個人的には思います。高3になってからは毎日やってましたね。
どんな文章を音読すればいいのか。ぶっちゃけフツーくらいのレベルの文章でいいと思います。私は学校で扱っていた長文演習テキストの簡単な英文を音読していました。学校の授業で、みんなで音読しようみたいな時間がいつもあったんですけど、あれはとてもよかったです、フル活用です。高2までは恥ずかしがって取り組んでいませんでしたが、高3になってからはきちんと(他の人には聞こえない程度の)声を出しましたよ。
「英語を英語のまま理解する」というのを意識しながら音読をする、これが大切かなあと思います。長文読解にしてもリスニング問題にしても、英語を一旦綺麗な日本語に変換してから理解しようとしていてはいけません。日本語を介さず、英文を見ればそこに書いてある情景がダイレクトでイメージできる状態を作るよう努力してください。
精聴&シャドーイング
高3になってからは、毎朝30分のリスニング練習を行っていて、その中で精聴とシャドーイングに取り組んでいました。精聴というのは「英単語を一言一句聞き逃さないように、丁寧に音を聴く(聴き逃したら都度巻き戻して聴きなおす)」という練習法で、シャドーイングは「英語の音声を聞きながら、その後を追うように復唱する」という練習法です。どういう流れでこれはを行っていたのか、これについては、過去の記事に書いている内容をそのまま引っ張ってきたので、それを見てください。
—————
私が使用していたのは、東大の過去問や東大模試の過去問、その他東大関連のリスニング教材です。1日で扱うのは1題。ボリュームとしては、速読英単語の1章分くらいでしょうか。
まずは普通にリスニングをします。私が扱っていたものは問題がついていたので、その問題を解くようにしていました。3回英文を聴くことになりますが、これで10分程度ですね。
続いて、精聴を行います。当然最初の3回も全力で聴いていますが、それだけで完璧に聴き取れているのならリスニングに悩んでないはずです。精聴では、わからない箇所が出てくるたびに巻き戻して、なんとか1周、音だけで完璧に理解することを試みます。どうしてもわからなければ、仕方ないのでスクリプトを確認しましょう。これでまた10分。
そして、最後にシャドーイングです。英語でなんて言っているのかは精聴の段階ではっきりさせているため、改めてそれを確認しつつ、復唱していきます。こちらも10分で可能な限り繰り返して、ちょうど30分です。
————-
最初の10分で問題を解いていますが、このフェーズはそこまで重要ではありません。問題の解ける解けないはどうでもいいんです。精聴&シャドーイングの前段階として、一旦英文の全容を把握するためにやっているって感じです(あとは問題が解けたらシンプルに嬉しい)。
どの教材がオススメ?
音読と精聴&シャドーイング、これを行うにあたって、どの教材を使うのがいいのかっていう話を最後に。
前節でも述べましたが、音読については、特にこだわりなく、学校で使っているような標準レベルの文章を読むので問題ないと思います。
精聴&シャドーイングについて、過去の記事で述べたとおり私は「東大の過去問や東大模試の過去問、その他東大関連のリスニング教材」を使っていました。その他東大関連のリスニング教材ってのは「鉄緑会 東大英語リスニング」「キムタツの東大英語リスニング(赤いやつ)」ですね。ただ、実はそれだけってわけでもないんです。事細かに書いてゴチャつくのもなと思って東大関連のものだけに絞ってただけで、実際は、学校で使った長文問題集のうちCDが付属していたものに取り組んだりとかもしています。
質問をくれた方は「東大以外の旧帝大レベルの大学向けの勉強で」とのことだったので、たぶん二次試験でリスニングは使わ…ない? まあ何にしても、まずは学校で使っている長文問題集のCDを活用して精聴&シャドーイングを行うのがいいんじゃないかなと思います。それを満足に取り組み終えたら、「新・キムタツの東大英語リスニングBasic(自分が受験生の時にはまだなかったけど)」なんかに手を出してみてはいかがでしょうか。
まあ、前回の記事で述べたとおり、リスニングの練習をするにあたって我々が目指すべきはあくまで「英語が聞き取れる状態」だと私は考えているので、教材にこだわる必要性はそこまでないのかなって気がしていますよ。英語の音声が流れてくれりゃあそれでいいんじゃないかなって思います。
というわけで、part2が超長くなっちゃいましたが、質問への回答は以上になります。ご質問ありがとうございました、参考にしてもらえるととても嬉しいです!
質問やリクエストがある方は、アプリ okkeのマイページの「コメント・要望」の部分から、フジ宛と明記してお送りください。たくさんの質問とリクエスト、お待ちしております!












