資源は覚えなくてよい。
いちおう、鉄山や炭田、油田、ガス田もあり全く資源がないわけではないが、世界規模でみれば無視できる水準。
工業はきわめて弱い。まずこの前提を忘れないように。
ニュージーランドはあくまで農業国であり、工業で稼いでいる国ではない。
後述の地熱発電や水力発電などで、電力が安価で豊富であるため、アルミニウム工業が行われている。
とはいえ、生産量は全然大したことない(生産量ゼロの日本が言えた話ではないのだが)。強いて挙げるならアルミニウム工業、というだけである。
ニュージーランドは石炭がほぼ自給できるので、石炭は積極的に利用されている。
そのほか、電力に注目すると、
が特徴的。
(データブック・オブ・ザ・ワールド)
山がちで降水量も多い南島の西部で水力発電が盛ん。
また、ニュージーランドには世界最大の地熱発電所が存在するなど、地熱開発に力をいれている。
さらに近年では、一年中安定して偏西風が吹くことをいかし、風力発電を増やしている。
また、オーストラリアと同じく原子力が全くないことにも注目したい。
ニュージーランド政府は、2030年までに電力をすべて再生可能エネルギーでまかなうという目標を掲げており、さらなる水力、地熱、風力の導入拡大が予測される。
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