私たちの生活はエネルギーに支えられています。近代文明を作り出したのは、他でもないエネルギーでした。
近代文明の始まりは産業革命に求められることが多いですが、その産業革命の本質は、動力源が人力または動物の力から、蒸気機関という機械の力に置き換わったということです。当然、人間や牛や馬などよりも機械の方が力持ちですし、休まず動き続けることができますよね。そのため、生産性は飛躍的に向上し、近代文明、言い換えれば機械文明の幕開けになったというわけです。

そんな、私たちの生活の根底を支えるエネルギーの世界を、覗いてみましょう。
私たちが日々消費しているエネルギーは、どのように生み出されているのでしょうか。
エネルギーと言って思いつくものを挙げてみてください。どんなものが思い浮かびますか?
石油、石炭などはすぐに出てくるかもしれません。最近流行りの再生可能エネルギーを連想した人もいるでしょうか? その場合水力、太陽光、風力が当てはまるでしょう。バイオマスを思いついた人は玄人ですね。薪炭材や、動物の糞などが挙げられます。
このように、エネルギーのもととなるエネルギー資源はたくさん挙げられると思います。このエネルギー資源から、様々な形にエネルギーを加工して取り出し、生活に使われているわけです。
これらのエネルギー資源を加工せず、そのまま形を変えないで用いるエネルギーを一次エネルギーと言います。化石エネルギーを燃やしたり、水力や風力で水車や風車を回して粉を挽いたり、果ては核燃料から核分裂反応を利用して熱を取り出したり、というものも含まれます。
しかし、一次エネルギーのままでは汎用性が低すぎて非常に不便ですし、エネルギーを遠方に運ぶことも困難です。そのため、一次エネルギーを加工し、人間が使いやすいように加工した二次エネルギーが広く用いられます。具体的には、電力、石炭を蒸し焼きにして作るコークス、原油を分留して作る重油・ガソリン・LPガス等、LNGなどが代表的でしょう。

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