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風力発電


簡単なまとめ

世界的には、新エネルギーの中では最大の発電量。(日本では少ない)

特徴として、

  • 発電時に二酸化炭素を排出せずクリーン
  • 発電量が不安定
  • 発電コストが高い
  • 立地の制限が大きい(安定して風が得られる地域が少ない、騒音問題)

中国ヨーロッパアメリカ合衆国で発電量が多い。

ヨーロッパ諸国は、電源構成のうち風力の割合が高い(特にデンマーク)。

日本では、北海道青森県秋田県で盛ん。

ヨーロッパや中国では、洋上風力も急速に普及。

特徴

風力発電は、発電時に二酸化炭素を排出せず、発電効率が比較的高いことから、水力以外の再生可能エネルギー(いわゆる新エネルギー)の中では最も発電容量が大きい発電方法です。

ただし、立地条件が厳しく、

  • 安定した強風が必要
  • 広大な用地が必要
  • 騒音問題

といったものがあり、このような条件から、

  • 広大な国土を持つ国中国アメリカ合衆国など)
  • 一年中安定して強風が吹く国偏西風が卓越するヨーロッパ
  • 陸地に近い浅い海北海など)の洋上風力

での建設が多くなっています。

風力発電が盛んな地域

世界

発電容量が大きい地域は、

  • 中国
  • ヨーロッパ
  • アメリカ合衆国

です。

中国、アメリカは広大な国土を活かして風力発電を増設しています。また中国は近年洋上風力も急速に拡大しています。

ヨーロッパはいわゆる意識高い系の人が多く脱炭素に熱心なので、風力発電をどんどん拡大しています。また、ヨーロッパでは偏西風が卓越し年間を通じて安定した風が吹くため、風力発電に適しているという理由もあります。さらに、ヨーロッパでは近年洋上風力も急速に拡大しています。

ヨーロッパで風力発電で特に注目すべきなのは、デンマーク、ポルトガル、ドイツ、イギリスでしょう。

デンマークは、国別の電源構成を見た時、風力発電の割合が世界一。50%以上が風力で発電されています。

ドイツでは、北海での洋上風力の開発を盛んに行っています。

ポルトガルは大西洋岸に位置し、年間を通して大西洋からの安定した風が得られることから、風力発電に適しています。

イギリスは、脱炭素指向が非常に強く、風力発電の発電容量が急速に拡大しており、2022年には26.8%に達しました。これによりイギリスでは電力価格が高騰し、経済に大きな下押し圧力がかかっています。

日本

日本では、風力の電源構成比率はわずか0.9%と、かなり小さい値に留まっています。

日本国内で風力発電所は、

  • 北海道
  • 青森県
  • 秋田県

など、用地確保が容易で風の強い東北・北海道の日本海側に多く立地します。

近年注目を集める洋上風力

洋上風力とは、海洋上に風車を設置して発電を行う風力発電の形態のことで、近年急速に拡大しています。

洋上風力.jpg

洋上風力には、

  • 安定した風が得られる
  • 騒音問題がない
  • 広大な用地の確保が可能

という利点があり、陸上での適地が減ってきている現在、開発が加速しています。

一方で、

  • コストが高い
  • 深い海には設置しにくい

という欠点もあります。

洋上風力の中心はヨーロッパ中国です。

ヨーロッパでは、浅海底が広がる北海を中心に洋上風力の設置が盛んです。

中国では、沿岸部に深海が少ないことから、ほぼ全ての沿岸部で洋上風力が開発されており、発電量も急速に増加しています。

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