世界的には、新エネルギーの中では最大の発電量。(日本では少ない)
特徴として、
中国、ヨーロッパ、アメリカ合衆国で発電量が多い。
ヨーロッパ諸国は、電源構成のうち風力の割合が高い(特にデンマーク)。
日本では、北海道、青森県、秋田県で盛ん。
ヨーロッパや中国では、洋上風力も急速に普及。
風力発電は、発電時に二酸化炭素を排出せず、発電効率が比較的高いことから、水力以外の再生可能エネルギー(いわゆる新エネルギー)の中では最も発電容量が大きい発電方法です。
ただし、立地条件が厳しく、
といったものがあり、このような条件から、
での建設が多くなっています。
発電容量が大きい地域は、
です。
中国、アメリカは広大な国土を活かして風力発電を増設しています。また中国は近年洋上風力も急速に拡大しています。
ヨーロッパはいわゆる意識高い系の人が多く脱炭素に熱心なので、風力発電をどんどん拡大しています。また、ヨーロッパでは偏西風が卓越し年間を通じて安定した風が吹くため、風力発電に適しているという理由もあります。さらに、ヨーロッパでは近年洋上風力も急速に拡大しています。
ヨーロッパで風力発電で特に注目すべきなのは、デンマーク、ポルトガル、ドイツ、イギリスでしょう。
デンマークは、国別の電源構成を見た時、風力発電の割合が世界一。50%以上が風力で発電されています。
ドイツでは、北海での洋上風力の開発を盛んに行っています。
ポルトガルは大西洋岸に位置し、年間を通して大西洋からの安定した風が得られることから、風力発電に適しています。
イギリスは、脱炭素指向が非常に強く、風力発電の発電容量が急速に拡大しており、2022年には26.8%に達しました。これによりイギリスでは電力価格が高騰し、経済に大きな下押し圧力がかかっています。
日本では、風力の電源構成比率はわずか0.9%と、かなり小さい値に留まっています。
日本国内で風力発電所は、
など、用地確保が容易で風の強い東北・北海道の日本海側に多く立地します。
洋上風力とは、海洋上に風車を設置して発電を行う風力発電の形態のことで、近年急速に拡大しています。

洋上風力には、
という利点があり、陸上での適地が減ってきている現在、開発が加速しています。
一方で、
という欠点もあります。
洋上風力の中心はヨーロッパと中国です。
ヨーロッパでは、浅海底が広がる北海を中心に洋上風力の設置が盛んです。
中国では、沿岸部に深海が少ないことから、ほぼ全ての沿岸部で洋上風力が開発されており、発電量も急速に増加しています。
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