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清末まとめ


概要

アヘン戦争以降の清のまとめです。

流れ→アヘン戦争辛亥革命

まとめ→中国王朝

時代

1840年〜1912年

まとめ図

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詳細

アヘン戦争アロー戦争

三角貿易による銀の流出を防ぐために、アヘンの輸入規制と林則徐を中心とした取り締まりを強化したことに対し、イギリス政府が派兵して起きたものが、1840年のアヘン戦争です。

結果は清の完敗で、南京条約が結ばされ、5港の開港や香港島の割譲、公行の廃止などが定められました。

虎門寨追加条約でイギリスとの不平等条約が成立すると、アメリカとの望厦条約、フランスとの黄埔条約と次々と不平等条約が結ばされます。

1856年にアロー号事件をきっかけに再びイギリスが攻めてきます。(アロー戦争)

フランスにも加勢され劣勢の中で、1858年の天津条約で合意がなされますが再び戦いは勃発、決着は60年の北京条約となりました。

イギリスへの九竜半島割譲や北京への外国行使の常駐などを約束し、行使との交渉のために総理各国事務衙門は設置されました。

同じ頃ロシアとの国境を定める条約も定められ、58年のアイグン条約ではアムール川以北を、60年の北京条約では沿海州を譲渡しました。

太平天国の乱

洪秀全が中心となって、拝上帝会という宗教団体を「太平天国」と名付け清朝を倒そうとした運動が太平天国の乱です。

曽国藩や李鴻章などの参加した、郷勇と呼ばれる有志軍やアメリカ人ウォードやイギリス人ゴードンの率いた常勝軍の協力により鎮圧されました。

同治の中興

同治帝と母の西太后によって行われた、一時的な安定を見せた政治で、洋務運動による富国強兵を図りましたが、「中体西用」と呼ばれる上辺だけの改革に終わりました。

清仏戦争と日清戦争

ベトナムとフランスが対立する中で、中国の劉永福率いる黒旗軍が介入したことをきっかけに、1884年に清仏戦争が勃発します。

フランスのベトナム保護国化を承認しました。

一方朝鮮には清と日本の両国から圧力がかかっており、朝鮮内部でも親清派と親日派で対立していました。

親日派の金玉均がクーデターを起こした甲申事変で、清と日本の間には派兵の際の事前通告が定められます。

1894年の 甲午農民戦争(東学党の乱) を契機に両軍が朝鮮へと派兵し、日清戦争が開戦します。

下関条約が結ばれて決着、遼東半島などの日本への割譲が定められました。

中国分割

ロシア・ドイツ・フランスは中国での利権確保のため結託し、日本に遼東半島を返還させます(三国干渉)。

この時期に各国の中国の利権獲得競争は最高潮に達し、出遅れたアメリカが「門戸開放・機会均等・領土保全」を提唱する門戸開放宣言を唱えるまで中国分割が進みました。

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変法自強運動と戊戌の政変

康有為らは光緒帝に訴え、変法自強運動と呼ばれる抜本的改革を進めます。

しかしこれは混乱を招き、実権を持っていた西太后は反発、光緒帝は実権を奪おうとしますが失敗し、亡命しました(戊戌の政変)。

義和団事件

1900年、キリスト教に対抗し「扶清滅洋」を唱えた義和団は各国の公使を攻撃し、清もそれに乗り宣戦布告します(義和団事件)。

敗北した清は、巨額の賠償金を含む内容の北京議定書を11カ国と結びました。

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光緒新政

義和団事件で敗北した清朝は今度こそ改革を開始します。

光緒帝のもと行われたため光緒新政と呼ばれ、科挙の廃止憲法大綱の制定などの政策が挙げられます。

しかし、改革にかかる費用と溜まっている賠償金の支払いのために税負担は重くなり、社会は不安定になりました。

辛亥革命

1911年、武昌蜂起をきっかけに革命勢力は清朝からの独立を宣言し、孫文を臨時大総統とする中華民国を建国すると、袁世凱が説得し宣統帝(愛神覚羅溥儀)を退位させ、清朝は終わりを迎えました(辛亥革命)。

補足

本当に難しいです。

個人的には

  • 日清戦争への朝鮮への絡み方
  • 義和団事件は対外戦争
  • 西太后が権力を握る期間の長さ

の3点が肝だと思っています。

中華民国が建国されて一安心、と思いきや今後の中国史はさらに難しくなっていきます。

頑張りましょう。

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