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矢口はっぴー

カルビン・ベンソン回路について【光合成 ①】 高校生物

次の動画:光合成速度のグラフ(光合成曲線) 高校生物基礎

概要

動画投稿日|2015年7月5日

動画の長さ|3:53

【 note : https://note.com/yaguchihappy 】 光合成(カルビン ・ベンソン回路)についてわかりやすく講義します。 語呂「カルビー好こ(カルビン・ベンソン回路、ルビスコ)」 語呂「RPG(RuBP→PGA→GAP)」 ●カルビン・ベンソン回路:二酸化炭素を炭水化物に還元する反応経路。ストロマで起こる。 ●すべての高等植物は、カルビン・ベンソン回路で固定した炭素を、主にデンプンやセルロースに変換する。 ●CO2はエネルギー的に低い状態の分子である。CO2を有機分子に取り込む反応には、エネルギーと還元力が必要である(C-C結合の形成にはATPの供給するエネルギーが必要である。また、CO2を炭水化物に変換するためには、強力な電子供与体が、高いエネルギー状態の電子を供給しなければならない。すなわち、電子を押し付ける力、還元力が必要である。植物では、NADPHがこの電子を供給する)。 ●初めに注目すべき過程はRuBp→PGAである。ここでCO2の固定が起こるからである。この反応を触媒するルビスコが、非常に重大な酵素である。ルビスコは地球上に最も多く存在するともいわれ(我々が苦心惨憺して減らそうとしている)大気中のCO2と反応し、有機物に取り込んでしまうという驚くべき酵素である。 Cを5個持つRuBPとCを1個もつCO2が反応し、不安定なCを6個もつ中間体が一瞬生じ、すぐに真っ二つに分かれてCを3つPGAが2つ生じる。 PGAからRuBPが再生するステップでは、光化学反応で生じたATPやNADPなどの高エネルギー運搬物質が消費される。 ●カルビン・ベンソン回路は、CO2分子を、RuBP(CO2の受容体といえる)に結合させることによって、1回に1分子ずつ取り込む。 ●RuBP(リブロースビスリン酸)、PGA(ホスホグリセリン酸)、GAP(グリセルアルデヒド三リン酸)は、正式名称を知っておくとよい。正式名称をぼんやりとでも覚えておけば、略称の書き間違いななくなる(PGAをPAGなどのように誤って書いてしまうミスを減らせる)。 ・RuBP ( ribulose bisphosphate ):リブロースビスリン酸(リブロース二リン酸とも言う。「ビス」は2の意味) ・PGA ( phosphoglyceric acid、phosphoglycerate ):ホスホグリセリン酸(PGAはC3植物のCO2固定の初期産物) ・GAP ( glyceraldehyde-3-phosphate ):グリセルアルデヒド三リン酸 ●NADPHは高エネルギー電子運搬体。CO2がC6H12O6になる過程で、高エネルギーの電子が運び込まれている。NADPHはHだけではなく、高エネルギー電子を運搬している(電子の方が重大)。その電子のエネルギーの源は、次の動画で解説する光化学系が捕捉した光エネルギーである。 ●実際は、たくさんのGAPが生じているが、その中のGAPの一部がカルビン・ベンソン回路から抜け、糖の合成に使われる。その他のGAPはRuBPの再生に使われる(この再生にはATPが使われる。このRuBPの再生には、実際にはいくつもの反応が関わる)。 ● GAPから直接グルコースができるわけではないが、できる化合物をグルコースに換算すると、光合成は以下のような反応式になる。 6CO2 + 12H2O → 6O2 + 6H2O + C6H12O6 ●GAP正味1分子の合成のために、カルビン・ベンソン回路は合計で9分子のATPと6分子のNADPHを消費する。光化学系、電子伝達系がこれらのATPやNADPHを再生させる。 ●カルビン・ベンソン回路から出たGAPは、グルコースやほかの糖など、さまざまな有機化合物を合成する代謝経路の出発物質となる。 ●C6H12O6(グルコース、すなわちブドウ糖)の中に高エネルギーの電子が含まれるので、我々はそれを栄養源とすることができる(呼吸などの異化反応を行うことによってその電子のエネルギーを取り出し、ATPを合成する)。 ●NADP+同じような働きをする補酵素に、NAD+がある。NAD+の講義はこちら。   • 脱水素酵素とNAD+(NADH) 高校生物   ●呼吸と光合成で、NAD +とNADP+という別々の電子運搬体を使っているのは何故だろう? NAD +とNADP+は基本的に別々の代謝経路で使われる。NAD+は異化のための酸化剤に、NADPHは同化のための還元剤として使われる。ふたつの高エネルギー電子運搬体を使い分けることによって、別々の反応を効率よく推進することが可能になっている。 ●人類は未だ、水と二酸化炭素を原料にして、デンプンをつくってくれるような機械の開発に成功していない。つまり全くの人工の食べ物は、未だできていないことになる。我々はどこまでも植物に依存しており、つまり究極的には太陽の光に依存しているのである。 ●僕たちが今考え事ができるのは、神経細胞でATPを使った生命活動ができているからであり、そのATPは有機物の分解で得たエネルギーを用いて合成したものであり、その有機物は究極的には植物が作ったものであり、その植物は太陽からの光エネルギーを用いて光合成を行っている。つまり、僕たちが考えることができるのは、太陽のおかげである。 問題:光を照射したまま二酸化炭素の供給を急に止めた場合、蓄積するのは①RuBP ②PGAのどちらか? 答え:①(RuBPが二酸化炭素を受け取れずに蓄積する。次回の動画で解説するが、ATPやNADPHは光が関係する反応でつくられる。ATPやNADPHが推し進めるPGAからRuBPを再生する反応は止まらない。したがってRuBPが蓄積し、PGAが減る。通行止めの直前に渋滞が起こる原理と同じである) *動画のNADPHが水素を運んでくる、という言い方は大雑把すぎるのですが、マッキー生化学4版において、カルビン回路の正味の反応を 3CO2+6NADPH+9ATP→グリセルアルデヒド3-リン酸+6NADP++9ADP+8Pi としていることから、まあ間違いは言っていないと考え、そのままにしてあります。 #生物 #光合成 #高校生物

タグ

#高2#高3#レベル1#同化#講義

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