ロシアの農業
盛んな農業
農業は非常に盛んで、
など、世界上位の作物も多い。
作物と農業地域
東ヨーロッパ平原は寒いので、ライ麦やじゃがいもの栽培に適している。大都市が多いため野菜の生産も多い。
シベリアでは永久凍土とタイガが広がり、農業に向かないので林業が中心産業となっている。
ダーチャ
ロシアでは、約8割の人が菜園付き別荘を持っている。
この菜園付きの別荘をダーチャといい、ダーチャの農業生産量はバカにならない。ロシアのジャガイモの約9割がダーチャで生産されているという報告もある。
ソ連崩壊後の社会の混乱のなか、ロシア人がなんとか食いつないでいけたのはダーチャのおかげともいわれる。
農業体制の変化
ソ連時代
社会主義思想の下、個人の土地所有を認めず、
- コルホーズ(集団農場)
- ソフホーズ(国営農場)
を設立し、農業の集団化が進められた。
そのため、20世紀初頭の段階では、機械化が他の国より早く進み、生産性の向上に貢献した。
一方で、個人の努力が報われにくいため労働意欲が低下し、ソ連末期には生産性が低下する要因となった。
農業生産力は低下し、ソ連末期には世界有数の穀物輸入国となってしまった。
ソ連崩壊後
ソ連崩壊後、農場は個人所有となり、自作農や民間の農業企業があらわれ、企業的穀物農業を行うようになった。
野菜や果物などは、ダーチャによる生産が重要な役割を担っていた。
現在
現在では、生産性が高まり小麦の主要輸出国になるまでになった。
とはいっても、非効率なダーチャの生産が多いこともあって、国全体でみると農業生産性は高くない。
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