とうもろこしは三大穀物のひとつで、三大穀物の中で最も生産量が多い。
特に飼料としての需要が多いほか、バイオエタノールの原料としての需要も大きい。
(データブック・オブ・ザ・ワールドより)
アメリカ合衆国、中国、ブラジルで生産量が多くなっています。
トウモロコシは、温帯であればわりとどこでも栽培できます。また、寒さにはそこまで強くないものの暑さには比較的強いため、ブラジルなどの温暖な地域でも栽培が盛んです。
とうもろこしも、小麦ほどではないものの国際取引量が非常に多く、盛んに貿易が行われています。
(データブック・オブ・ザ・ワールドより)
が特に多くなっています。
アメリカ合衆国の輸出相手国は日本とメキシコです。
(データブック・オブ・ザ・ワールドより)
主な輸入国は
など。
これらの国々はいずれも畜産が盛んで、飼料用とうもろこしの輸入量が多くなっています。
注目したいのが中国です。20年前は世界有数の輸出国でしたが、所得向上による肉類の消費量増加で畜産業が急速に発展し、飼料の需要が急増したため近年輸入国に転じ、シェアを年々伸ばしています。
トウモロコシの主な用途は、
の三つに大きく分けられます。
このうち最も消費量が多いのが、飼料用です。
2020年のデータでは、トウモロコシの用途別消費量はグラフのようになっています。

近年、カーボンニュートラルを推進する立場から、トウモロコシを原料としたバイオエタノールの製造が盛んになっています。
アメリカ合衆国で、トウモロコシからのバイオエタノールの製造が特に盛んです。
ブラジルでもバイオエタノールの製造は盛んですが、こちらはほとんどがサトウキビからの生産で、トウモロコシ原料はあまりありません。
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