ロシアの気候・植生・土壌
気候
北部はツンドラ気候。
南部、カスピ海沿岸に少しだけステップ気候が分布。
他はぜんぶ冷帯(亜寒帯)。
シベリアの東部は特に寒いDw。内陸部はエクメーネの中では世界で最も寒く、寒極と呼ばれる。
シベリアは寒いが、
- 大陸東岸で偏西風・海洋の影響をほぼ受けない
- 寒すぎて冬はずっと高気圧に覆われる
ため、雪は非常に少ない。
日本の方が圧倒的に雪が多い。
(国土地理院 標準地図をもとに筆者編集)
植生
寒帯地域は、コケの草原であるツンドラが広がる。
冷帯地域、特にシベリアでは針葉樹の純林であるタイガが広がるが、ヨーロッパロシアを中心に開拓されて農地になっている。
南部のステップとの境界付近では小麦栽培が盛んな農地になっている。
(国土地理院 標準地図をもとに筆者編集)
土壌
Dwの地域には永久凍土が広がる。
また、永久凍土が融解することによる環境問題も起こっている。
(国土地理院 標準地図をもとに筆者編集)
補足~気候区分誕生の地
ドイツの気候学者ケッペンは、実家のあるサンクトペテルブルクと別荘のあるクリミア半島を鉄道でよく往復していました。
列車は寒いサンクトペテルブルクから暖かいクリミア半島までさまざまな気候の地域を走るのですが、ずっと窓の外を眺めていたケッペンは、あることに気づくのです。
「寒い所と暖かいところ、生えている植物が全然違う!」
こうして、「気候を植生によって区分する」という発想を得たケッペンは、世界中の植生、気温、降水量を調べ、1918年に「ケッペンの気候区分」を発表したのでした。
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