ポドゾル
ポドゾル
ポドゾルは、 冷帯に分布する、灰白色で強酸性のやせた土壌です。
特徴
上で述べたとおり、ポドゾルは
- 強酸性
- やせ地
- 灰白色
という特徴があります。そのため農業には向きません。
受験で最低限必要な知識はせいぜいここまでです。ラトソルや黒土ならまだしも、ポドゾルの成因まで聞かれることはまずないので、特徴さえ押さえておけば十分でしょう。
以下はおまけくらいのつもりで読んでください。
成因
ポドゾルが分布する亜寒帯地域では、地面に降り積もった落葉は低温のため分解がなかなか進みません。そのため、未分解の落葉や分解途中の落葉が厚く積もっています。この不完全に分解された腐植層が、ポドゾルの特徴を作り出しています。
食べ物が腐ると、酸っぱい臭いや味がしますよね。あれは食品中に繁殖した菌が酸性の物質を作り出しているからですが、同じことが腐植でも起こります。
菌が植物の遺骸を分解するとその途中で酸性の物質を作り、亜寒帯気候下では菌の活動が遅いため、その状態が長く持続し土壌中に酸性の物質がどんどんたまっていきます。
この酸性の物質が土壌中の金属分を溶かしてしまい、水と一緒に地下に浸透していってしまうため地表近くには化学的に安定な石英など、無色透明~白色の鉱物だけが残ります。そのため、ポドゾルは灰白色をしているのです。
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