ステップ気候
定義
- 最暖月平均気温が10℃以上(=寒帯でない)
- 年降水量が乾燥限界未満で、乾燥限界の半分以上 (詳しくは砂漠気候に書きます)
※ 同じB気候として、砂漠気候(BW気候)も押さえておこう。
乾燥限界
- 年平均気温が t℃の時、年平均降水量:10(t+x)mm が乾燥限界である。
- xは、降水パターンによって以下のように決まる。
特徴
乾燥しており、寒暖差の激しい気候である。一方で、季節によってはある程度の雨が降るため、木はあまり生育しないが草などは生育する。
ドイツ語の大草原„steppe“に由来する、短草草原(ステップ)の広がる気候である。
また、雨に流されずに栄養がたまって肥沃になっているチェルノーゼム土やプレーリー土などの黒色土が分布する地域も多い。砂漠に近いと風化の進んだ黄色土が多く、これは黒色土よりも痩せている。
近年では、アフリカなどで、ステップなどが砂漠になってしまう砂漠化が進んでいる。
Arabsalam による。サムネ素材も同様。
成因
砂漠気候に準じて、ほとんどの地域が通年や乾季に中緯度高圧帯の影響で乾燥している。
分布
砂漠気候の周辺に分布する。また、地中海性気候や温暖湿潤気候、サバナ気候などと隣接し、年によってはステップ以外の(隣接した気候区などの)気候区になるところも多い。 ※ 1951年-2000年のデータを参考に作成
雨温図
※ 1990年-2020年の平均値、気象庁のデータベースから作成
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