乾燥・半乾燥地域で、土地や植生の劣化が進む状態。
砂漠のように不毛な状態になるということであって、砂漠気候になるということや、砂・岩などに覆われた「砂漠」になるということではない。
世界各地でみられ、サヘル地帯で特に深刻。
(砂漠化危険度マップ。赤が砂漠化の危険が高い地域)
が主な原因とされている。
地球温暖化に伴う気候変動により、降水量が減少する地域が出てきている。
また、地球温暖化が原因でない場合でも干ばつが続くことはあり、極端な干ばつが続くと砂漠化が進行することもある。
乾燥地域で、適切な排水設備を整備せずに過剰な灌漑を行うと、土の表面に塩分が集積して土壌の塩性化が起こる。
土壌が塩性化すると植物が生育できなくなり、砂漠化につながる。
特にサヘル地域では、人口爆発による薪炭材の需要増により、少ない木が伐採されつくしてしまい、植生の再生が困難になっている。
あまりにも多数の家畜が放牧されると、家畜が植物を食べつくしてしまい、草原の再生が困難になる。
人口増加による食料需要の増大、肉用家畜の増産などが過放牧の要因とされる。
食料を増産しようと、休耕期間を短縮するなど無理な耕作を続けた結果、土地がやせてしまい植物が育たなくなってしまう。
作物が作れなくなった土地は放棄され、次第に砂漠化していくことになる。
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