砂漠
砂漠
降水が乏しいことから植生が極めて少なく、地表が露出している地域のことを砂漠という。
砂漠の類型
砂漠には、
- 岩石砂漠
- 礫砂漠
- 砂砂漠
の三種がある。
岩石が露出している砂漠を岩石砂漠という。
岩石の風化が進むと、小石程度の大きさの礫(れき)となる。礫が地面を覆っている砂漠を礫砂漠という。
さらに風化が進み、細かい砂が地面を覆うようになると砂砂漠と呼ばれるようになる。砂は風によって集積し、砂丘を形成する。
砂漠のうちほとんどは岩石砂漠や礫砂漠で、砂砂漠は少ない。
成因
砂漠ができるのは降水量が少ないからだが、降水量が少なくなる原因は大きく4つある。
中緯度砂漠
大気の大循環における中緯度高圧帯に年中覆われる地域では、一年中高気圧に覆われ、晴れが続き雨が降らない。
海岸砂漠
アフリカ大陸西岸にはベンゲラ海流、南米大陸西岸にはフンボルト海流(ペルー海流)という寒流が流れている。
寒流が流れていると、大気が冷やされて重くなるため、上昇気流(=低気圧)が発生しにくくなる。
内陸砂漠
雨が降るためには水蒸気が供給される必要があるが、水蒸気のほとんどは海洋から供給される。
陸地から蒸発する水分は知れているが、海は水面であるから大量に水が蒸発し、水蒸気の主な供給源となっている。
海から遠いと海からの水蒸気が届かず、雨のもとになる水蒸気がないため雨も降らない。
雨陰砂漠
年中恒常風が卓越する地域で、大山脈があると、
①風が山脈を上るとき、雲を作って雨を降らせる。
②風が山脈を越えて反対側に吹き下ろす。
③吹き下ろす風は乾燥しているので、雨が降らない。
水蒸気が雨になって降ってしまうので、山を越える時には水蒸気がなくなってしまい、乾燥した空気となって反対側に吹き下ろしていく。
年中偏西風が卓越し、アンデス山脈の風下にあたるパタゴニアが有名。
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