地球温暖化
地球温暖化
近年、地球の気温が上昇している現象。
産業革命以降、化石燃料の大量消費により温室効果ガスである二酸化炭素の排出量が激増した結果発生した。
気候変動、海面上昇などのさまざまな悪影響が懸念される地球規模の大問題である。
原因
直接的な原因は、温室効果ガスである二酸化炭素の増加である可能性が極めて高い。
二酸化炭素増加の要因は大きく二つある。
- 化石燃料の大量消費
- 森林破壊
影響
地球温暖化による気候変動によって、以下のようなさまざまな影響がもたらされる。
- 海面上昇
- 健康被害の増加
- 農業への影響
- 生態系の変化
海面上昇
温暖化による氷河の融解、海水の熱膨張により海水面が上昇している。
これにより、低地が水没の危機にさらされるなどの被害が出ている。
健康被害の増加
日本では、夏の気温が上昇し熱中症の増加が危惧されている。
また、暑い地域が増えることで、マラリアや黄熱病などの熱帯病が拡大する危険もある。
農業への影響
日本では、酷暑により西日本を中心に米の収量が減少すると考えられている。
世界的にも、大雨や洪水、干ばつの発生頻度が上がることで農業に甚大な悪影響を及ぼし、食料危機が起こることが懸念されている。
生態系の変化
生物が環境の変化に適応できず、生態系が変化し、野生生物の分布が変化する。
例えば、北極海の海氷の減少によってホッキョクグマが生息域を失い、絶滅・他種との交雑が進行することなどが懸念される。
また、海水温の上昇によりサンゴが白化して死滅し、サンゴ礁の生態系が破壊されることも危惧されている。
対策
地球温暖化を食い止めるため、これまでさまざまな対策が講じられてきた。
1997年には京都議定書が採択され、先進国に温室効果ガス削減義務が課された。途上国に削減義務はなかった。
2015年にはパリ協定が採択され、産業革命以降の温度上昇を1.5℃に抑えるよう努めることになっている。発展途上国にも排出削減目標の設定を義務付け、先進国は途上国へ技術・資金援助を行うことが定められている。