海面上昇
海面上昇
海水面が高くなること。
原因
海面上昇は、気温の上昇によって起こっている。
気温の上昇によって、
- 氷床の融解
- 海水の熱膨張
が起こり、これが海面上昇の要因となっている。
海水の熱膨張は忘れられがちなので注意しよう。
(出典:国土交通省資料)
氷床の融解
溶けた氷河は水となって海に流れ込み、海水の量が増えるため海面が上昇する。
海水の熱膨張
海水は、温度が上がると膨張して体積が大きくなる。
地球温暖化によって海水温は上昇を続けており、氷河の融解とあわせて海面上昇の主要因となっている。
影響
低地に大きな影響が出る。
具体的には、
- 高潮被害の増加
- 低地・島の水没
- 地下水への海水の流入
- 海岸浸食の激化
などが問題となる。
高潮被害の増加
海面が上昇すると、海水が堤防を越える危険性が上がり、高潮の被害を受けやすくなる。
海水温の上昇に伴い低気圧が強力になることも、高潮被害を激甚化させる要因となる。
低地・島の水没
サンゴ礁地形の低平な島(特に環礁)は、標高が極めて低いため海面上昇の影響を大きく受ける。
太平洋の島嶼国やモルディブなどで、特に被害が深刻になっている。
地下水への海水の侵入
海水面が地下水面より高くなると、地下水に海水が流入するようになる。
こうなると地下水が塩水になってしまい、飲用や農業用水・工業用水としての利用が困難になる。
海岸平野や低地の島国(モルディブなど)で発生しており、市民の日常生活に大きな影響を与えている。
海岸浸食の激化
海面が上昇すると、波が海岸を浸食する力が強くなる。
砂浜の消滅、海岸線の後退などが懸念されている。
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