サンゴ礁
サンゴ礁
造礁サンゴが形成した地形。
裾礁→堡礁→環礁の順に成長する。
地形は低平で、石灰岩質。
(Wikimedia commons)
地形・地質・環境問題
極めて低平であるため海面上昇の影響を受けやすく、モルディブやツバルなどの島嶼国では水没の危機に直面している。
石灰岩質の地質であるため、南大東島のような隆起サンゴ礁ではカルスト地形が見られることもある。
成立条件
サンゴ礁が成立する主な条件として、
- 暖かい(水温が高い)
- 浅い
- きれい(透明度が高い)
の三つがあります。
これを全て満たした場合のみサンゴが生息でき、サンゴ礁地形が形成されます。
ですから、サンゴ礁地形は
熱帯~温帯の暖流が流れる場所
に分布します。
サンゴ礁の成長
サンゴ礁地形は、裾礁→堡礁→環礁の順に発達していきます。
(Wikimedia commons)
最初に、島のすぐそばの浅い所にサンゴ礁が作られます。
島がどんどん沈んでいって、沈んだ分サンゴ礁が上に成長していくことで堡礁、環礁と変化していきます。
裾礁
陸地のすぐそばにできるサンゴ礁で、陸地の「裾」のように見えることからこう名付けられました。
まだ若いサンゴ礁によくみられる形態で、サンゴ礁の分布の限界近くに多く見られます。南西諸島など、サンゴの分布限界域付近に多く分布します。
(google map、石垣島)
堡礁
陸地の沈降(海面の上昇)が始まり、陸地からサンゴ礁まで少しすきまが空いている地形。
陸地とサンゴ礁に囲まれた場所は礁湖(ラグーン)と呼ばれる。
グレートバリアリーフが代表例。
(google map、仏領タヒチ、ボラ・ボラ島)
環礁
中央の島が完全に沈降し、外側のサンゴ礁だけが成長して陸地化した地形。
ビキニ環礁などが有名で、赤道付近に多い。
(wikimedea commons)
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