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亜寒帯(冷帯)気候


ここでは、Df(冷帯湿潤気候)、Dw(冷帯冬季少雨気候)をまとめて論じる。

定義

  • 最暖月平均気温が10℃以上
  • 最寒月平均気温が-3℃未満
  • 降水量が乾燥限界以上

また、

  • 冬少雨(最少雨月降水量×10≦最多雨月降水量)

の場合、Dw(冷帯冬季少雨気候)となる。

降水量の差による植生・環境の大きな違いはないため、DfとDwの違いをあまり強く意識する必要はない。

特徴

気温の年較差が大きい。これが何よりも一番大事。

夏は暖かく、冬は寒い大陸性気候

シベリアを意識して設定された気候区。

植生・土壌

針葉樹林の純林タイガ)がみられる。

南部には落葉広葉樹との混合林が分布する。

土壌は、灰白色で強酸性のポドゾル。シベリアやカナダ北部には永久凍土もみられる。

成因

大陸の内部・東岸(西岸以外の地域)には、海洋からの偏西風の影響が及ばず、大陸性気候の特徴が現れる

高緯度であり、かつ大陸性気候のため冬は寒くなる

また、大陸性気候であるため、夏は気温が上がる。シベリアでも夏は気温30℃を超えることも珍しくない。

分布

北半球のみ。南半球に冷帯は存在しない。

Dfは、おおむね北緯50~70度大陸の内陸~東岸に分布。

南半球にはこの緯度帯に大陸がないため、大陸性気候である冷帯が存在しない

東欧、ロシア、カナダ、アメリカ合衆国北部(五大湖周辺)、中国東北部、北海道など。

Dw(冷帯冬季少雨気候)はユーラシア大陸東部(シベリア東部、中国東北部、朝鮮半島など)のみに分布する。

亜寒帯気候.jpg (水色:Df、紫色:Dw)

冷帯雨温図.jpg

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