1949年、国民党政権が確立すると、1950年代は輸入代替型工業化を進めたが、すぐに限界が訪れた。
1960年代からは輸出指向型工業化を推し進めた。初期は繊維製品などの軽工業、70年代以降は重化学工業を発展させ、急速に経済成長を果たしアジアNIEsの一角に数えられた。
1980年代からは電子部品に強みを持つようになり、パソコン部品の生産などが世界上位に入るようになった。半導体製造最大手のTSMC、iPhoneの受託生産を行うFOXCONN(鴻海精密)など、世界的な大企業が生まれた。
2000年代に入ると中国との交流が活発化。台湾企業が工場を中国に移すようになり、産業の空洞化が起こった。
中国との経済的つながりが強くなり、台湾で製造した部品を中国へ輸出、中国の工場で組み立てて世界中へ輸出するといったケースも目立つようになった。2021年時点では、中国は最大の貿易相手国となっている。
一方、近年は中国共産党が台湾併合への意欲を見せていることから、関係が悪化。中国への投資は急速に減少している。
(JETROビジネス短信より)
台湾は電子部品に強みを持ち、集積回路、液晶パネルの製造で世界有数。
(データブック・オブ・ザ・ワールド)
輸出・輸入ともに中国が首位で、中国との経済交流が活発なことがわかる。
中国へ部品を輸出し、中国で組み立てを行う形態がよくみられる。
また、日本からは半導体製造装置などの一般機械の輸入が多い。
(データブック・オブ・ザ・ワールド)
機械類が多い。
これは集積回路や家電・電子部品の製造が盛んなことが原因。
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