中国の貿易の基本は加工貿易。
原材料・部品・工作機械を輸入し、国内で製造・組み立てを行って完成品を輸出する貿易構造。
安価で豊富な労働力をいかし、労働集約的な電気機械に強く、安価な汎用品が中心で高性能・高付加価値製品は少ない。
近年は、膨大な人口と経済成長に伴う肉類・魚介類の消費量増加の影響で、食料の輸入が増加。
家電製品やおもちゃなどの安価な電気機械、パソコンやスマートフォンなどの完成品の輸出が多い。
また、安価な労働力をいかし衣類・繊維製品の輸出も多い。
近年は電気自動車の輸出に力を入れる。
(データブック・オブ・ザ・ワールド)
米国への輸出が多く、近年は米中貿易摩擦が深刻化。
近隣のASEAN、日本、韓国への輸出も多い。
加工貿易が中心であることから、機械部品や原燃料、工作機械の輸入が多い。
中国は世界有数の産油国だが、消費量が多く国内生産で賄えないため石油の輸入も多い。
(データブック・オブ・ザ・ワールド)
高度な技術が必要な部品や工作機械を先進国から輸入するため、日本、韓国、台湾、米国、ドイツからの輸入が多い。
また中国は製鉄がさかんで世界の約半分の鉄を製造しており、原材料の石炭や鉄鉱石の輸入が多いことから、オーストラリアからの輸入も多い。
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