アプリ「okke」で効率よく学ぶ!

繊維工業


繊維工業の3段階

繊維工業で考えるべき段階は3つあります。

  • 原料→糸(紡績)
  • 糸→布(機織)
  • 布→繊維製品・衣類(縫製など)

それぞれの段階によって状況が異なるので、これらはある程度分けて考える必要があります。 s紡績.jpg s機織.jpg s縫製.jpg

紡績

s紡績.jpg

繊維原料から糸を製造する過程です。

繊維原料には綿花羊毛、麻、絹のような天然繊維とナイロン、ポリエステルなどの化学繊維(合成繊維)があります。

天然繊維

天然繊維の原料は、ほとんどが綿、次いで羊毛、わずかに麻、高級品として絹の需要があります。

綿糸中国だけで世界の7割超が製造され、インド、パキスタンなど綿花栽培が盛んな国が続きます。

毛糸の製造量も中国が圧倒的で、次いでトルコが2位につけています。

麻、絹はほとんど無視できる水準ですし入試での出題も少ないので割愛します。

化学繊維(合成繊維)

化学繊維の大部分は石油を加工して製造されるため、石油化学工業とも多少の関連があります。

生産量の多い順に中国、インド、アメリカ合衆国、インドネシア、台湾韓国など、縫製産業が盛んではない先進国でも生産量が比較的多い傾向が読み取れます。

機織

s機織.jpg

糸から布を作る段階です。布になったものを「織物」と呼ぶこともあります。

綿織物は、主に中国、インド、パキスタンで作られバングラデシュ、ベトナムなどに輸出されます。

紡績が盛んな国で機織までしてしまって、自国で消費する分+輸出分を生産している格好です。バングラデシュ、ベトナムなどの縫製産業が盛んな国への輸出が目立ちます。

毛織物は、正確なデータを集めるのが非常に難しいのですがトルコの生産量が非常に多いようです。具体的な数字を見つけられなかったのですが、中国も毛織物の製造が盛んであることは推測できます。

縫製・その他

s縫製.jpg 布を縫い合わせて衣類等を作ったり、その他繊維製品を製造する過程です。

縫製産業は機械化が難しく、人がやらないといけないので極めて労働集約的です。

そのため、

  • とにかく人件費が安く
  • 大量の労働力を得られる地域

に立地する傾向があります。

そのため、

  • 中国
  • バングラデシュ
  • ベトナム
  • カンボジア

で、縫製産業が非常に盛んです。

タグ

# 毛織物
# 絹
# 絹織物
# 綿工業
# 綿糸
# 綿織物
# 綿花
# 縫製産業
# 繊維工業
# 繊維産業
# 羊毛
# 麻