皆さん、こんにちは。涼椎街です。
今回はタイトルの通り、高校生の頂点を勝ち獲り、同時に偉業も成し遂げた方々を紹介します。
文学って戦場だなあ、と感じます。
1.朔(ついたち)さん
ルビを振っているわけではありません。「朔(ついたち)」というペンネームなのです。
朔(ついたち)さんは、カクヨム甲子園2019のロングストーリー部門において『残夏』という作品で読売新聞社賞を受賞されました。これで「zange」と読むなんて……なんとも、粋な熟語ですね。
当時のカクヨム甲子園では珍しかったミステリー調の青春小説を築き、それがあまりにも衝撃的な展開だったため、選考委員から絶賛を浴びました。
その後、翌年の2020年は、第1回高校生のための小説甲子園で、見事に激戦区の東京ブロックを勝ち上がり、東京ブロック代表者に選ばれました(このときのペンネームは「朔太郎」)。
惜しくも優勝とはいきませんでしたが、実績を積み重ねることで朔(ついたち)さんは着実に高校生界隈での知名度を上げていきます。
そして、同年冬。『たんぽぽ娘』でカクヨム甲子園2020ショート部門大賞を受賞され、前年受賞者の風格を確固たるものとしました。
『残夏』で魅せた伏線回収の華麗さを短い文字数の中でも発揮し、鮮度のあるトリックが選考委員の胸を衝いたようです。
後にしがないさんという伝説の大天才が現れますが、2年連続受賞者で片方が大賞だった方は朔(ついたち)さんが初めてでした。
2.三浦麻名さん
高校の文芸部で活動されている方は、もしかするとご存知かもしれませんね。三浦麻名さんは2020年、2021年に、全国高等学校文芸コンクールで史上初の2年連続最優秀賞を受賞された方です。
『夜が明ける魔法』という常人離れしたタイトルの小説で、見事にフィナーレを飾りました。
三浦さんが在籍されていた盛岡第三高校は例年優勝を勝ち獲っているイメージがあり、非常に精力的で強い文芸部だとは感じていますが、それでもこの偉業はやばすぎます。
読んだとき、衝撃を受けました。自室を飛び出て、階段を降りて、家族に興奮を伝えたら呆れられました。
冒頭が、「永遠に夜が明けない気がしていた。」から始まるんですよ……!?
春っぽい暖かさに満ちていておすすめです。
3.白玖黎さん
白玖黎さんは、もう、本当に、めちゃくちゃすごい人です。
経歴は下記の通りです。
カクヨム甲子園2022ロングストーリー部門・最終選考進出
→カクヨムWeb小説短編賞2022・短篇特別賞受賞
→カクヨム甲子園2023ショート部門・大賞受賞
→東京大学文科三類に学校推薦型選抜で合格
はい。天才です。
まさか東大に入る人がカクヨム甲子園から出るとは……。びっくりです。
白玖黎さんの一件があったのでついでにお伝えしますと、なんと、カクヨム甲子園の受賞歴を大学に実績として提出して推薦で入学すること自体は、他の大学でもできるっぽいです。
白玖黎さんは受賞歴だけに頼ることなく、中国文学研究を元に「中華ファンタジーの可能性」について東大教授を相手にプレゼンもしたらしいので、さすがにこれは例外事件ですが……。
ただ、そこまでしなくても、受賞歴だけでもどうやら通用するらしく、2年生で受賞していた場合は時期的に出せるみたいなんです。
今読んでくださっている方がどの大学を視野に定めているのか私は全くわからないですが、大学の先輩から「後輩がカクヨム甲子園で受賞してMARCH関関同立に入学した」との情報を得ました(この九校のどれからしいのですが、具体的な大学名は聞きそびれました)。
ほええーーって感じでしたね私は。知らない世界もあるもんだ……と思いました。
随分と話が逸れましたが、白玖黎さんは『返魂香』という中華ホラーでカクヨム甲子園の大賞を受賞されています。
気になった方はぜひ!
まとめ
今回はとにかくやばすぎる天才高校生を紹介させていただきました。
本当はしっかりとした表現で締めたかったのですが、さすがに成したことが凄すぎてやばいって言っちゃいます。
いつの日か、「誰もが人生に一度だけ最高の物語を創ることができる」みたいな言葉を目にしました。
でも、今回挙げた方々は、連続受賞を達成されていて、一回目が最高じゃなかったってことですよね。まぐれじゃないというか。
それってすごくかっこよくないですか?? 痺れます。
また、私にはそういう発想はなかったですが、今から創作をしてみようかなという方は大学進学も動機の一つに入れてもいいかもしれませんね。例の後輩さんは、希望の学部・学科(たぶん文学部の中のどこか?)に入れたみたいですし。
最後まで読んでいただきありがとうございました。








