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(GWの)隙間時間におすすめの小説5選


その他
2025年5月4日

みなさんお久しぶりです。涼椎街です。
 
 
段々暑くなってきてきましたね。あまり服を持っていないせいか毎日の服装が難しくて、困っています。誰か助けてください。
 
 
そんな話はさておき、今回は隙間時間に読める面白い小説を5作紹介します。
 
 
GWは皆さんお忙しいと思いますが、無理なさらずに、たまには休みながら体調に気をつけてお過ごしくださいね。
 
 
それでは早速紹介していきます。
 
 

1.芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』

あらすじ

夏休み、小学校のプール教室後の清掃作業中のこと。新人教師の千葉がプールの排水バルブを締め忘れてしまい、大量のプール水を流失させてしまう。弁償額を計算すると13万円だった。千葉は迷った末に、「子どものいたずらで学校の水道水が出しっぱなしだった」と偽装工作を試みるが……(「埋め合わせ」)。他に、かつて不倫相手だった男に追いつめられる料理研究家の女性を描いた「ミモザ」など、嘘を誤魔化し続けた結果、取り返しのつかないところまで追い込まれてしまう最恐の5編。
 

一言感想

夏が近いのでホラーを1冊入れてみました。些細なことをきっかけに日常が崩れ落ちていく展開がすごく怖くて、「もうやめて!」と思いながら読んでました。冷や汗半端なかったです。
 

2.青崎有吾『早朝始発の殺風景』

あらすじ

早朝始発の電車に乗ると、クラスメイトの女子がいた。特別仲がいいわけではない。話したこともない。もちろんこの電車は学校に向かう電車だけど、朝礼までは3時間もある。彼女は、なぜ始発電車に乗ったのか? 2人は互いに相手の意図を推理し合い、やがて一つの真相が明らかになる……(「早朝始発の殺風景」)。他に、女子高生3人がファミレスでクラスTシャツのデザインを決める「メロンソーダ・ファクトリー」、卒業式を欠席した煤木戸さんの家にアルバムを届けに来たクラス委員長が、本当に彼女は風邪を引いているのか疑う「三月四日、午後二時半の密室」など、高校生の緩やかな日常に潜む謎を題材にして、青春の気まずさを描いた日常ミステリー5編。
 

一言感想

シチュエーション変化なし(=場面の移動なし)、登場人物も少ないので、ライトに読めると思います。タイトルの「殺風景」って、1話目に出てくる女子の名前なんですよね。殺風景という名前の女の子です。この3文字をキャラクター名にするセンスが超好きでした。もちろんミステリーとしても面白いのでぜひ。
 

3.冬野夜空『満月の夜に君を見つける』

あらすじ

周囲から「疫病神」と呼ばれ、モノクロの絵を描き続けていた高校1年生の太陽。そこに、不思議な白銀髪の少女、月(ゆえ)が現れる。月は、太陽の絵を「好き」と言ってくれた。さらにはその絵を見て、太陽が思い浮かべていた色を言い当てた。2人はやがて強く惹かれ合っていくが、月は幸せになるほど死に近づくという運命を背負っていて……。ファンタジックな世界観で10代が抱える痛みを啜り、命の尊厳に向かい合った青春小説の革命的名作。
 

一言感想

この小説は高校生のときに読んで泣いた記憶があります。分厚くない小説なので、お気軽に読んでみてください。短命で幸せな人生と、長命で平凡な人生では、どちらが良いのだろう? そんな問いについて考えさせられるお話です。
最近はスターツ出版が炎上しまくっていて、もはや冬野先生が可哀想になってきますが、文芸のジャンルにおいて一時代を切り開いた素晴らしいお方だということには変わらないと私は思います。
 

4.綿矢りさ『ひらいて』

あらすじ

容姿端麗な女子高生、愛が好きになったのは、クラスの中でも特別地味な男子生徒「たとえ」だった。愛はたとえを振り向かせようと奮闘するが、たとえには中学2年生の時から5年間も付き合っている彼女、美雪がいるらしい。思い通りにならない「好き」が爆発し、やがて愛は衝撃の行動に出る……。繊細かつ密度の高い言葉が羅列され、ノンストップで遂げられる恋の復讐劇。
 

一言感想

綿矢りさの書く女の子の脆さ、三角関係の歪さが大好きです。『蹴りたい背中』でもそうですが、どこか不器用で、相手からも受け入れてもらえなくて、でも彼を独占したいみたいな書き方が読んでいて突き刺さります。サディスティックでエゴイスティックな青春ですよね。やっぱり現実はそうそう上手く行かないですし、だからこそこの小説みたいな、青春の崩壊みたいな物語が好きなんだと思います。
そういえば雨虹みかんさんが書かれた学園ミステリーは『ひらいて』から影響を受けた作品らしいですよ。KADOKAWAのコンテストで中間選考を突破されたと聞いて嬉しくなりました。
 

5.サン・テグジュペリ『星の王子さま』,池澤夏樹訳

あらすじ

飛行機の操縦士をしていた「僕」は、サハラ砂漠に不時着してしまった。持ってきた水もほとんど残っていないし、周囲には当然誰もいない。孤独な夜だった。しかし、翌日になって1人の少年と出会う。少年はある小惑星から来たのだと言い、かつて星々を旅したときのお話をたくさん聞かせてくれた……。「本当に大切なものは、目に見えないんだよ」の名文が愛され続けて70年、200以上の国と地域に柔らかくも本質的な哲学を届け続ける不滅の海外文学。
 

一言感想

この欄に何かを書ける小説ではありません。でも、とっつきやすいのに最上のカタルシスが降ってくる、尚且つすぐ読み終えられる海外文学となるとこの作品になるかと思います。隙間時間に読んでしまっていい小説なのか分かりませんが、ぜひ。
 

おわりに

今回は、わりとすぐ読める短めの面白い小説を5冊紹介しました。
 
 
ホラー、ミステリー、ライト文芸、純文学、海外文学と良い感じにジャンルを散りばめられてよかったです。
 
 
余談ですが、以前の記事で5月11日に出店すると言っていた文学フリマ東京の販売場所が決まりました。
 
 
東京ビッグサイト 南3・4ホール き-77
サークル名:「れもんかしら!」
 
 
です。暇だよ~って方、遊びに来てください。
 
 
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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涼椎街

物を書く大学生です。短い文章を載せます。