理解力と勉強時間
どうも、フジです。
今回は「理解力」に関する記事、part2となっております。part1 を先に読んでいただけますと幸いです。
受験勉強において、理解力というのはかなり重要なものです。理解力の高低は勉強時間と密接に関わり合うからです。「この勉強時間でちゃんと志望校に合格できるのかな?」などと、勉強時間に関する悩みや不安を抱えている方は、是非読んでいってください。
頑張れば誰でも東大にいけるは嘘
近年、SNSによって個人が気軽に情報発信をできるようになってしまったせいで「頑張れば誰でも東大にいける」という情報がしばしば出回っているように思いますが、私はそれは間違っていると思います。この言説を発信している人は、無意識に”全員が自分と同じだけの理解力を有している”ということを前提としてしまっているのです。
実際は受験勉強スタート時点の個々人の理解力にはバラツキがありますから、理解力が極端に低ければ、高校3年間(+浪人1-2年)という限られた時間内に、受験に必要な全範囲を理解し暗記するということは不可能だったりするんじゃないですかね。というか、どんなに時間をかけても理解しきることがそもそもできないかもしれません。
私自身、大学1年生の頃は「誰だって頑張れば東大にいけるのに、なんでみんな頑張らないんだろう」などと思っていましたが、これは全員が自分と同じ水準の理解力を有していると思い込んでいたことに起因する考えでした。
冒頭にも述べた通り、私の理解力は、おそらく親による幼少期の教育のおかげもあって(先天的な部分も多少はあるのかな?)、運良く一般的な水準よりも高かったんですよ。毎日寝る前の読み聞かせ、公文や英会話教室、その他諸々…。親には感謝しなきゃな…という話はさておき、そこそこ高い理解力をもって受験勉強に臨んだからこそ、高校3年間で東大合格に必要なすべてをインプットすることができたわけです。残念ながら、部活をする時間は私にはありませんでしたが。
自分のことは自分にしかわからない
わかりやすくするために、ここまで”東大”で話を進めてきましたが、これはどの大学を目指していても考慮すべき事柄です。理解力が乏しいのであれば、人一倍時間をかける必要があるよねという話です。
「〇〇大学に合格するためには、部活をやめて勉強時間を増やすべきなのかな」といった悩みを抱えている学生に対して、「××先輩は引退まで部活を頑張って、そこから切り替えて受験勉強を頑張った結果〇〇大学に合格している!キミも部活を頑張れ、文武両道だ!」なんてアドバイスをする教師がたまにいますよね、私の高校にもいました。
よく考えてください。
これって、悩める学生と合格を勝ち取った先輩の両者に理解力に差がない、あるいはこの悩める学生の方が理解力が高いという前提が成り立ってこそ意味のあるアドバイスなわけです。
では、この教師が悩める学生個人の理解力を考慮してアドバイスしてくれていると思いますか?
集団塾の塾講師や家庭教師のアルバイトをしている私の意見にはなりますが、個人の理解力を把握するのってめちゃくちゃ難しいんですよ。私の受け持つクラスには生徒が20人程いますが、全員の理解力なんて当然把握できていません。ぶっちゃけ2-3人が限界です。それを踏まえると、1人で数十人もの面倒を見なければならない高校教師が個々人の理解力を把握しているなんてことはまずないでしょう。
なので、高校教師による先ほど挙げたようなアドバイスは微塵も参考になりません。
結局、自分の理解力の程度を最もよく理解しているのは自分自身なわけですから、自分自身で判断するしかないわけです。どれだけの時間をかければ志望校に合格できるのか、それを最も的確に判断できるのは、まさにあなた自身なのです(なのでそもそも、勉強時間に関して他人にアドバイスを求める事自体がナンセンス)。
途中で軽く触れましたが「理解力が乏しくても、時間をかけさえすれば理解力の高い人と同じレベルに絶対に到達できるぞ」とは言いきれません。しかし、少なくとも人一倍時間をかける必要があることは確かです。







