理解力と勉強時間
どうも、フジです。
今回から3回にわたって「理解力」に関する記事を書こうかなと思います。
みなさんは、自分は理解力が高いほうだと感じることはありますか? 私は大学生になってから、自分の理解力は一般的な水準よりは高いのかもしれないなと気がつきました。
受験勉強において、理解力というのはかなり重要なものです。理解力の高低は勉強時間と密接に関わり合うからです。「この勉強時間でちゃんと志望校に合格できるのかな?」などと、勉強時間に関する悩みや不安を抱えている方は、是非読んでいってください。
受験は暗記ゲーではなく理解力ゲー
「理解力」というのは、文字通り理解する力のことですね。例えば、数学の参考書の解説を読めばそれだけできちんと理解できる、世界史の教科書や資料集を読んできちんと状況を整理できる…とかだと、それは理解力が高いよねという話になります。
「受験は数学も含めて暗記が全て」などと言われているのをよく耳にしますが(私自身もそう思います)、各教科、暗記云々以前に”理解”のフェイズがあることを忘れてはいけません。理解せずに丸暗記した知識は、おそらく使いこなすことができないでしょうから、しっかりと理解するということは必要不可欠なわけです。
ここで、もし仮に全受験生の理解力が”解説を読めばすぐに内容が理解できる”レベルで均一であったとするならば、暗記力に関しては人によってそこまで大きく差が開くことはないのかなと思いますので、いかに高密度な時間を過ごせるかが受験勉強のカギを握るのだと言い切ることができそうです。
高3の夏まで部活に一生懸命打ち込んでいて、部活引退後しばらく経ってからメキメキと頭角を現してきて、それでしまいには現役で東大に合格しちゃった…なんて友達が私にはいますので、暗記すべき事柄は”高3の夏まで部活をしていても自己最高能率で暗記作業を行い続ければ誰だって現役で東大に合格できる”量に設定されているということになります。
もしも全受験生の理解力が”解説を読めばすぐに内容が理解できる”レベルで均一であるならば、「頑張れば誰だって東大にいける!」という言説は真ということになるわけです。
しかし、残念なことに、実際のところ理解力は人によってかなりの差があるようです。
理解力が乏しいと、暗記の前段階である”理解”に時間がかかってしまうことになりますね。受験勉強を続けるうちに理解力が向上するということは当然あるでしょうが、とはいえ、その瞬間瞬間の理解能率(理解速度?)をあげることはできないはずですから、理解力が他人より乏しいと、それをカバーするだけの勉強時間が必ず必要になるのです。「よし、めっちゃ頑張って急いで理解するぞ!」と思ったところで、理解できないものは理解できないわけですからね。理解にかかる時間は自前の理解力によってある程度規定されてしまっているのです。頑張れば皆ある程度均一になるであろう暗記能率とは対照的ですね。
高い理解力を有した状態で受験勉強を始められるのなら、東大に合格できるか否かは完全に暗記能率の高低に託されることになりますが、あまりにも理解力が低い場合、高校3年間の24時間×365日×3年、すべての時間を費やしても東大に合格できませんでした、なんてことは十分に起こり得るのでは、という話です。
暗記すべき事柄の量は残念ながら、”高3の夏まで部活をしていても自己最高能率で暗記作業を行い続ければ、どんなに理解能力が低くても現役で東大に合格できる”ようには設定されてはいないのです。
次回に続きます。




