みなさん、偉人と聞くと「完璧な人」ってイメージがあると思います。
お札の顔になるような人物ならなおさら、「スゴい人なんだろうな」「きっと非の打ち所がないはず」と思うのも無理はありません。
しかし、実はそんな偉人たちにも「意外すぎる一面」があったんです。
3回目の今回は、「吾輩は猫である」や「坊っちゃん」などで知られる文豪の夏目漱石の意外すぎる裏の顔を紹介していきます。(前回の酷すぎ!?あの偉人の意外な一面トーマス・エジソン編はこちら)
夏目漱石の意外な一面
①妻に対する“モラハラ”がひどすぎた!
夏目漱石は、結婚直後から妻・鏡子に対して日常的にモラハラ的な言動をしていたとされています。
例えばこのような言動が妻・鏡子が晩年に語った「漱石の思い出」という回顧録に書かれているのです。
- 味噌汁の味が気に入らないと、茶筒をひっくり返す
- 些細なことで怒鳴り散らす
- 気に入らないと物を投げつける
当時は「モラハラ」なんて言葉はなかったかもしれませんが、現代であればモラハラと言われても仕方がない行動ですね。
少なからず我々が想像する「夏目漱石」とは異なる一面を家庭内では見せていました。
②後輩への“パワハラ”も…?
東京帝国大学(現在の東京大学)の講師を務めていた夏目は、後輩たちへのパワハラもあったとされています。
特に有名なのが、あの芥川龍之介への態度です。
芥川が作家として頭角を現すと、かつて高く評価していたにもかかわらず、評価を口にしなくなり、時には批判的な言葉を投げかけることもあったとされています。
これは漱石が自分の地位を脅かされることに対して強い嫉妬心を抱いていたからだという声も多々あるそうです。
優秀な部下や後輩の才能を認めず、足を引っ張るような行動は、まさに現代でいうパワハラ。上に立つ人間として相応しくない姿がそこにはありました。
③実は、心が弱かった…
もうひとつ、あまり知られていない一面として、夏目は心が非常に繊細で弱かったということがあります。
イギリスへの留学中、彼は強烈な劣等感と孤独に苦しみ、「自分は周囲に見下されている」と思い込んでしまい、精神を病んでしまったとされています。現在で言えばうつ病や適応障害のような状態かもしれません。
これはダメな一面ではありませんが、彼が決して完璧な人間ではなかったことを物語る、人間らしい弱さでもあります。
結論:完璧な人なんて、いない!
もちろん夏目漱石は日本文学の礎を築いた偉大な作家であることに間違いはありません。実際、夏目とゆかりがある愛媛県松山市では現在でも夏目の功績を讃える展示物がたくさんあります。
一方で、妻へのモラハラ、後輩へのパワハラ、心の病と孤独に苦しんだ繊細な精神など人間らしい意外な一面があったのもまた事実です。
みなさんも、もしちょっとした失敗や過ちをしてしまっても、「まあ夏目漱石もやらかしてたしな」と、あまり思い込まずに生きて欲しいと思います!。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。









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