建国後は計画経済のもと、自力更生を目標として多くの国有企業が設立された。
東北地方は、満州国の時代につくられた工場群が残されていたことに加え、油田・炭田があり資源が豊富だったため、重化学工業の中心となった。
1970年代末には改革開放が始まり、華中・華南の沿海部に経済特区が設けられ、外国企業を誘致して輸出指向型工業化を進めた。安価で豊富な労働力をいかし、電気機械などの労働集約型工業が発展した。
これにより工業生産は飛躍的に成長し、さまざまな工業製品で世界最大の生産量を誇るようになり世界の工場と言われるまでになった。
また、経済成長により国民が豊かになったことで国内消費も伸び、市場としての魅力が高まったことで、多数の外国企業が中国に進出。中国国内向けの商品の生産も大きく増加した。
中国はさまざまな製品で生産量最大となり、世界の工場とも言われる。
一方で、外国企業が中国に工場を置いて生産している場合が多く、中国企業のシェアが高いわけではないことに注意。
中国で生産される工業製品は安価な汎用品が多く、高性能・高付加価値のものは少ない。
近年は半導体をはじめハイテク産業を政府が強力に支援し、産業の育成を図っている。
また、中国からの輸出が増えすぎ、米国や欧州などと貿易摩擦をおこして国際問題になっている。
中国はさまざまな製品で生産量世界一となっている。
(データブック・オブ・ザ・ワールド)
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