1978年から始まった、計画経済から市場経済への移行を進めた政策。
鄧小平の主導によって進められ、これによって中国は飛躍的な経済成長を遂げた。
市場経済が段階的に導入され、現在ではほとんど市場経済に移行している(中国共産党は「社会主義市場経済」と呼称)。
人民公社は、村を単位として農業・工業などを集団化した組織のこと。
個人のはたらきが評価されないため、生産性の低下を招いていた。
改革開放政策では、人民公社を解体して農家一戸一戸が自由に経営できるようにした。
生産責任制とは、農家に生産ノルマを課すが、それを超えた分は自由に販売してよいとした制度。
多く作れば作るほど農家の儲けが増えるので、生産責任制の導入によって農家の生産意欲が増し、農業生産が飛躍的に向上した。
「郷」や「鎮」は中国の行政単位で、日本の「町」や「村」にあたる。
郷鎮企業とは、郷や鎮で農民が主体となって設立した企業。
沿岸部に、経済特区や経済技術開発区を設定した。
両区域では、外国企業や資本の進出が認められ、輸出指向型工業化を目指した。
この政策は大成功し、中国は急速な工業化・経済成長を果たした。
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